DIATONE DA-A10DC
¥90,000(1978年頃)
解説
DC化を実現したステレオパワーアンプ。
低音域の位相歪を重視し、増幅回路の時定数となるコンデンサを一切省いたDC化を実現しており、歪を解消しています。
また、高域では、NFをかける前の周波数帯域幅を改善して歪を減少させ、広帯域にわたり歪の少ない再生を可能にしています。
特性がよく揃っていて、しかもgm(相互コンダクタンス)が大きく、それ自身のノイズが極端に少ない、デュアルFETを開発・採用し、高S/N化を図っています。
また、このデュアルFETの採用により、DC化にともなう出力端電位のドリフトも極めて少なく安定した動作が得られています。
左右チャンネル別電源、モノラルアンプ2台を同一シャーシ上に構成した2モノラル・コンストラクションを採用しており、電源部の相互干渉を無くすと同時にセパレーションを大幅改善しています。
チャンネルあたり、0.35℃/Wのヒートシンクを外部へ取り付けており、非常に冷却効果が大きくとれるため、パワートランジスタのジャンクション温度を十分低く抑えて使用できます。
スピーカー切換えは、プロテクション用のリレーをそのまま使用しているため、スピーカー切換えスイッチがなく、スイッチの接触抵抗によるダンピングファクターの低下を抑えています。
機種の定格
| 型式 | DCパワーアンプ |
| 出力(20Hz~20kHz) | 100W/100W(8Ω) |
| 高調波歪率(8Ω、20Hz~20kHz) | 0.007%(1W出力) |
| 混変調歪率(70Hz:7kHz=4:1、8Ω) | 0.007% |
| 出力帯域幅(IHF 0.1%、8Ω) | 10Hz~100kHz |
| 入力感度/インピーダンス | 1V(可変)/50kΩ |
| 周波数特性(0.5W出力) | DC~150kHz +0 -1dB |
| 残留ノイズ(入力端ショート) | 0.12mV |
| S/N(Aネットワーク、入力端ショート) | 120dB |
| ダンピングファクター | 100(8Ω、20Hz~20kHz) |
| チャンネルセパレーション (入力端ショート) |
1kHz:100dB 20kHz:80dB |
| 適合負荷インピーダンス | 4~16Ω |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 電取出力:240W 定格出力:390W |
| 外形寸法 | 幅425x高さ170x奥行285mm |
| 重量 | 16kg |