オーディオの足跡

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TU-920の画像
 解説 

デジタルシンセサイザー方式を採用したFM/AMチューナー。

水晶発振の精度で同調していくクォーツロック・シンセサイザー方式を採用しており、PLLの比較周波数を可聴帯域外の25kHzに設定するとともに、周波数表示回路からのノイズを抑えたスタティックコントロール方式を採用するなど、オーディオ帯域dねおビートやノイズを解消してSN比を改善しています。

FM/AMの切替なしに8局をダイレクトに呼び出せるワンタッチランダムプリセット選局機能を搭載しています。
また、オートスキャンにより電波を自動的に探し出して同調するオート選局、マニュアルスキャンにより微弱な電波の放送局も受信できるマニュアル選局、電源ON時にOFF前の局を呼び出すラストチャンネルメモリー選局など、4種類の選局方法を搭載しています。

フロントエンド部は、アナログ式では4連相当のバラクタ・ダイオードを使用し、入力部にはデュアルゲートMOS FETを採用しています。
また、トータル・クォリティを左右するIF段は、定振幅・定遅延特性のセラミックフィルターを採用し、さらに、ステレオ時に発生するノイズを除去するアンチバーディフィルターの採用などにより、妨害排除能力を向上させています。

良好なレベルの受信状態を示すクォリティインジケーターを搭載しています。

AMチューナー部は、9kHzのビート障害を排除する3端子型高選択度セラミックフィルターとコイルを採用してます。また、電界性ノイズに強いローインピーダンス型ループアンテナを採用しています。

ブラックとシャンペンゴールドの2種類のバリエーションがありました。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
アンテナ端子 75Ω(ターミナル式)
実用感度 0.9μV/10.3dBf
S/N50dB感度 stereo:21.5μV/37.9dBf
mono:1.8μV/16.4dBf
イメージ妨害比 80dB
IF妨害比 90dB
AM抑圧比 60dB
実効選択度 65dB(±400kHz)
キャプチャー比 1.0dB
周波数特性 20Hz~15kHz +0.2 -1.6dB
SN比(ウェイトA) stereo:80dB
mono:84dB
全高調波歪率(1kHz) stereo:0.08%(90%変調時)
mono:0.05%(100%変調時)
ステレオセパレーション 50dB(1kHz)
出力レベル 0.6V(100%変調時)
<AMチューナー部>
受信周波数 522~1,611kHz
アンテナ ターミナル式、ループ形アンテナ付属
実用感度(S/N20dB) 18μV
選択度 50dB(±9kHz)
イメージ比 45dB
SN比 55dB
全高調波歪率 0.3%(1kHz)
出力レベル 0.2V(30%変調時)
<総合>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 8W
外形寸法(ツマミ、脚、端子含む) 幅434x高さ66x奥行281mm
重量 3.3kg