オーディオの足跡

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TU-610の画像
 解説 

プリメインアンプPM-630とのコンビネーションを図るとともに、音質を重視したFM/AMチューナー。

PMA-630とデザイン、フィーリングがマッチするプラチナゴールド仕上げのダイカストフロントパネルを採用しています。

フロントエンド部はデュアルゲートMOS-FETとFM4連、AM2連バリコンの構成となっています。

中間周波増幅部はリニアフェイズ・セラミックフィルター3段構成とする事で高選択度と低歪率の両立を図っています。
また、FM検波回路には新開発のICを用いたクアドラチュア検波回路を採用しており、位相特性の直線性を大幅に改善すると共に歪を半減させ、S/Nも6dB向上させています。
この検波回路と中間周波増幅段のリニアフェイズセラミックフィルターの組み合わせによってリニアリティに優れ歪の少ないステレオ再生を可能にしています。

MPX回路には電源リップルによるノイズ成分を極限まで低減した新開発のPLL ICを採用しています。
MPX回路では左右の合成信号をステレオ信号にするため19kHzのパイロット信号が必要となります。この19kHzの信号はオーディオ信号としては不要なため、パイロットキャンセラー回路を備えています。さらにステレオ復調部での歪を軽減するため、100%NFB回路をMPX用ICに内蔵しています。

サーボロック回路を内蔵しており、チューニングをとった後にサーボロックを動作させる事で精度の高い安定したチューニングを維持します。

LEDを用いたシグナルチューニング表示システムを搭載しています。
この方式では3個のLEDを使用する事で、希望局の近くまで同調をとると周波数のずれに対応して右か左の赤いLEDが点灯してズレ方向を示し、ジャストチューニング状態に入った時には中央の緑のLEDが点灯します。この状態でサーボロックをONにする事で正確な同調をホールドし続けます。
また、信号レベルはFM/AMともに5個のLEDで示しており、信号の強さに応じて点灯するLEDの数が変化します。

AMチューナー部には新開発の3端子型高選択度セラミックフィルター2個とコイルを組み合わせたIF段を採用しています。
また、9kHzおきのステーション化によって生じるビートを排除するフィルターを内蔵する事で、混信やビート障害の無い安定した音質を実現しています。

録音レベルチェック用の発振器を内蔵しています。

ハイブレンド回路を内蔵しており、弱電界のステレオ時にS/Nを改善できます。

ミューティング回路を内蔵しており、電源ON/OFF時の雑音や局間雑音を除去できます。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
アンテナ端子 75Ω
300Ω(ターミナル式)
実用感度 1.7μV/9.8dBf
S/N50dB感度 stereo:30μV/34.7dBf
mono:3.3μV/15.6dBf
※μVは300Ω時、0dBfは10-15W(新IHF)
イメージ妨害比 90dB
IF妨害比 100dB(83MHz)
スプリアスレスポンス 90dB(83MHz)
AM抑圧比 55dB(IHF)
実効選択度 70dB(±400kHz)
キャプチャー比 1.0dB
周波数特性 20Hz~15kHz +0.2 -1.5dB
SN比 mono:82dB
stereo:79dB
全高調波歪率 100%変調時
 0.08%(100Hz)
 0.06%(1kHz)
 0.1%(10kHz)
90%変調時
 0.1%(100Hz)
 0.08%(1kHz)
 0.2%(10kHz)
ステレオセパレーション 50dB(100Hz)
55dB(1kHz)
45dB(10kHz)
ミューティング動作レベル 20dB(μV、300Ω時)
出力レベル/インピーダンス 1V/3.3kΩ
付属機能 ハイブレンド
<AMチューナー部>
受信周波数 525kHz~1605kHz
アンテナ端子 ターミナル式、フェライトバーアンテナ付き
実用感度(S/N20dB) 300μV/m
選択度 36dB(±9kHz)
イメージ妨害比 55dB
S/N比 55dB
全高調波歪率 0.4%
出力レベル/インピーダンス 0.2V/3.3kΩ
<レベルチェック信号>
周波数 440Hz正弦波
出力レベル 0.5V(50%変調相当)
<同調指示>
チューニング LED3個による点灯表示
シグナル LED5個による点灯表示
<総合>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 15W
外形寸法 幅434x高さ99x奥行364mm(ツマミ、足、端子含む)
重量 6kg