DENON TU-332
¥37,500(1975年頃)
解説
音の良いFMチューナーを目標にして諸特性の改善を図ったFMステレオチューナー。
フロントエンド部にはFM専用の4連バリコンを搭載しています。
また、雑音特性を支配するRF段に低雑音デュアルゲートMOS-FETを使用しており、妨害排除能力を高めています。
中間周波増幅部には信頼性の高い高集積度ICを採用した高利得増幅段と5段リミッターによって混信による音質劣化を防止しています。
位相平坦形(フェーズリニア)6素子セラミックフィルターとLC回路の併用により、実効選択度78dBの高選択度を確保しています。また、耐温・耐湿特性に優れ厳選された素子を用いることでドリフト特性を大幅に向上させています。
MPX回路には高集積度ICによるPLL回路を採用しており、セパレーション特性やステレオ歪率を大幅に向上しています。特に聴感上の音質を重視して非直線クロストーク波形の改善によって歪感の無い音像定位の明確なよりクリアな音質を得ています。
副搬送波除去回路にはLC2段のローパスフィルターを採用しており、キャリアリークを65dB以下に抑えています。
中間周波部、ステレオ復調部、音声周波部を1ブロックにまとめており、配線の引き回しによる不安定性を抑えています。
アンテナ端子300Ω端子の他に同軸ケーブルが使用可能な75ΩF型コネクターを設けています。
ミューティングスイッチを搭載しています。
FMステレオ-モノラルスイッチを搭載しています。
プリメインアンプPMA-232とデザインが統一されています。
機種の定格
| 型式 | FMチューナー |
| <チューナー部> | |
| 回路方式 | デュアルゲートMOS-FET使用RF1段4連バリコンフロントエンド 2素子位相平坦型フィルター3個IF段 クォードラチュア検波回路 PLL-MPX回路 |
| 受信周波数範囲 | 76MHz~90MHz |
| 中間周波数 | 10.7MHz |
| 実用感度(IHF) | 1.8μV |
| S/N50dB感度 | 45μV |
| 実効選択度(IHF) | 78dB |
| イメージ妨害比 | 90dB(83MHz) |
| IF妨害比 | 90dB |
| スプリアスレスポンス | 88dB |
| AM抑圧比 | 60dB |
| キャプチャーレシオ(IHF) | 1.2dB |
| <オーディオ部> | |
| 周波数特性 | 20Hz~15kHz +0.2 -3dB(19kHzフィルター付き) |
| SN比 | mono:75dB stereo:65dB |
| 全高調波歪率 | mono:0.1%(1kHz、100%変調時) stereo:0.15%(1kHz、90%変調時) |
| ステレオセパレーション | 45dB(1kHz) 40dB(100Hz~10kHz) |
| 出力電圧(100%変調時) | 1V |
| 出力インピーダンス | 1.5kΩ |
| <総合> | |
| アンテナ入力 | 300Ω/75Ω(F型) |
| 付属スイッチ | 電源スイッチ ミューティング ハイブレンドスイッチ ファンクションスイッチ(FM Auto-Mono) チューニング |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 15W |
| 外形寸法 | 幅396x高さ147x奥行281mm |
| 重量 | 5kg |
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