DENON/COLUMBIA TU-300
¥37,800(1971年頃?)
解説
音質、低歪率、不要信号排除能力を設計テーマに開発されたFM/AMチューナー。
フロントエンド部には低雑音FETと3連バリコンを採用し、完全シールド構造となっています。
IF増幅部は、シリコンモノリシックIC2個とセラミックフィルタ1個が使用されています。セラミックフィルタの使用によって選択特性と帯域幅を改善しており、歪率や混信排除能力を向上しています。
MPX部にはLC共振のフィルタを採用しており、38kHz/19kHzの有害な信号を抑えています。
センターゼロメーターとチューニング・インジケーターを搭載しています。
不快な局間雑音を低減するミューティング回路を搭載しています。
AFC装置を搭載しており、温度や電圧の変化による同調周波数のズレを抑えると共に正確な同調を可能にしています。
AMチューナー部にはフェライトバーアンテナを内蔵しています。
出力レベルアジャスタを搭載しています。
FMアンテナ端子は300Ωと75Ωの2回路のインピーダンス端子が設けられています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数範囲 | 76MHz~90MHz |
実効感度 | 2.2μV |
全高調波歪率 | 0.3%以下(入力1kμV、100%MOD) |
SN比 | 65dB以上(入力1kμV、100%MOD) |
実効選択度 | 60dB以上(入力100μV) |
イメージ妨害比 | 60dB以上 |
AM抑圧比 | 50dB以上 |
IF妨害比 | 85dB以上 |
キャプチャーレシオ | 1.5dB以下 |
スプリアスレスポンス | 95dB以上 |
ステレオセパレーション | 36dB以上 |
不要輻射 | 34dB以下 |
<AMチューナー部> | |
受信周波数範囲 | 525~1603kHz |
実効感度 | 150μV/m(ループアンテナ) |
イメージ妨害比 | 40dB以上 |
IF妨害比 | 35dB以上 |
選択度(±20kHz) | 60dB以上 |
<その他> | |
定格出力電圧 | 1V(0~1V可変)Main outputのみ |
負荷インピーダンス | 10kΩ以上(1V(固定)録音端子) |
付属機能 | FMステレオ自動切換え FMステレオインジケーター チューニングインジケーター ノイズフィルター FMミューティング FM AFC AMフェライトバーアンテナ 出力レベルアジャスタ |
使用半導体 | IC:2個 FET:1個 トランジスタ:16個 ダイオード:20個 セラミックフィルタ:2個 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 13W |
外形寸法 | 幅370x高さ141x奥行310mm |
重量 | 6kg |