
DENON SC-T7L2
¥108,000(2台1組、2007年8月発売)
解説
7Lシリーズの後継機としてさらなる高音質化を図ったスピーカーシステム。
ヨーロッパのサウンド・デザイナーとDENONの共同開発となっています。
綿密なコンピューターシミュレーションによって基本設計段階で完成度を高め、試作機に対してホログラム解析をはじめとする分析や調整、試聴を繰り返す事で完成度を高めています。
また、DENON独自のP.P.D.D.(Push-Pull Dual Drive)方式で駆動する事でより低歪な低音再生を可能にしています。
低域には8cmコーン型ウーファーを4個搭載しています。
振動板にはD.D.L.(DENON Double Layer)コーンを採用しています。これは綿密なシミュレーションによって構造決定された2層の振動板で構成されており、軽量かつ十分な剛性を確保する事で広帯域にわたって正確なピストンモーションを実現しています。また、エッジの共振が特性に悪影響を及ぼさないよう設計する事でさらなる音質改善を図っています。
高域には2.5cmダイレクトドライブ型ツィーターを搭載しています。
磁気回路にネオジウムマグネットを採用しており、磁気歪を低減する事でよりクリアな高域再生を可能にしています。
スピーカーユニットのフレームには非磁性体フレームを採用しており、磁気回路の影響を排除しています。
複数のスピーカーを使用するホームシアター用途を考慮し、広い帯域で均一な指向特性を持つクロスオーバーネットワークを採用しています。
これによりセッティングを容易にし、さらに複数人の試聴でもそれぞれがマルチチャンネルオーディオを楽しめるよう配慮しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
素材はMDFを採用しており、板を曲げて成型する事で適度な張りを持たせています。これはピアノやバイオリンなどの木製楽器に通じる発想で、重量や厚さによって剛性を高めるだけでなく、自然でしなやかに響く音を目指しています。
外観は何度も繰り返した塗装と研磨による硬質の塗膜で仕上げられており、音の伝達スピードを向上すると共に自然な音の響きを実現しています。
入力端子には金メッキ真鍮削り出しの大型スピーカーターミナルを採用しています。
外観は木目、ホワイト、ブラックの3種類のカラーバリエーションがありました。
スピーカーケーブルが付属しています。
ホワイトモデルの場合は白色のスピーカーケーブルが付属していました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・5スピーカー・PPDD/音響管方式・フロア型・防磁設計(JEITA) |
使用ユニット | 低域用:8cmコーン型x4 高域用:2.5cmダイレクトドライブ型 |
周波数特性 | 40Hz~90kHz |
平均出力音圧レベル | 87dB/W/m |
入力インピーダンス | 6Ω |
最大許容入力 | 160W(Peak) 80W(JEITA) |
クロスオーバー周波数 | 5kHz |
外形寸法 | 幅280x高さ1,208x奥行270mm(台座含む) |
重量 | 6.6kg(1台、台座含む) |
付属 | スピーカーケーブル(約3m)x2 台座x2 台座取付ネジx4 拭き布 |