DENON SC-R55
¥33,000(1台、1987年発売)
解説
SC-R88Zの開発コンセプトを継承し、スーパー・バスマウント構造、D.A.S.構造エンクロージャー、R.M.M.構造トゥイーターマウントなどの技術を投入したスピーカーシステム。
中低域をピュアに再生するためにスーパーバスマウント構造を採用しています。
ウーファーのアルミダイカストフレームとマグネット回路を前後からガッチリと固定しており、振動板の振動支点を明確にして正確なピストン運動を確保しています。
ポーラスセラミックスを天板に配した独自のD.A.S.構造エンクロージャーを採用しており、ポーラスセラミックスの傾斜面で定在波を拡散しながら、多孔質によって音波の一部を吸収しています。
また、ポーラスセラミックスの重量はエンクロージャー全体の板振動を抑え、定在波がなくなり、よりダイナミックレンジが拡大されています。
低域には22cmコーン型ウーファーを採用しています。
振動板には、軽くて硬く、適度な内部損失をもつニュークロスカーボンを採用しています。
また、磁気回路にはバリウムフェライトマグネットを採用しており、フレームには肉厚のアルミダイカストのダイヤカットスピン表面仕上げとしています。
中域には振動板にカーボンオレフィン振動板を使用した8cmコーン型スコーカーが採用されています。
堅固なバックキャビティによってフレームの振動を押さえウーファーの背音圧を遮断しています。
高域にはセラミックコーテッド振動板、バリウムフェライトのマグネットによる1.6cmハードドーム型トゥイーターが採用されています。
ユニットをバッフル板に埋め込むR.M.M.構造により、振動の影響を排除して変調歪を低減しています。
テレビの画面などへの悪影響を防止するためキャンセリングダブルマグネット方式を採用しています。
エンクロージャーの素材には、高密度のパーチクルボードを使用し、木目調に仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
使用ユニット | 低域用:22cmコーン型 中域用:8cmコーン型 高域用:1.6cmドーム型 |
周波数特性 | 45Hz~45kHz |
インピーダンス | 6Ω |
最大入力(EIAJ) | 150W |
平均出力音圧 | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 1500Hz、10000Hz |
外形寸法 | 幅275x高さ490x奥行262mm |
重量 | 13.5kg |