DENON SC-E757
¥140,000(2台1組、1996年頃)
解説
スピーカーシステムにおける音楽性豊かな音の再生を目指し、その鍵となる素材と音作りの技法にヨーロッパの技術を用いて開発されたスピーカーシステム。
低域には14.5cmのCSC(Composite Sandwich Cone)ウーファーを搭載しています。
このユニットの振動板は、剛性と内部損失のそれぞれに優れた2種類の異なるPP素材をラミネートすることで、従来科学的に困難とされているPP素材の接着を可能にし、実現したもので、優れた周波数応答と信号再生能力を獲得しています。
また、後方の窓は可能な限り大きく設定して背圧の相互干渉を最小限にとどめ、新開発のフラットダンパーによりリニアな復元力を持たせることで、大音量から小音量再生時まで優れたパワーレスポンスを得ています。
さらに、逆向き無反射ダストキャップにより、エッジの端面反射によって生じる歪を低減しています。
高域には定指向性WA(Eide Angle)ドームトゥイーターを搭載しています。
僅かな傾斜を持たせたフロントプレートにより音の波面をコントロールしており、直接音、反射音それぞれの周波数レスポンスの差を低減し、より自然な音像定位と音場感を獲得しています。
また、このフロントプレートは振動板エッジの反共振をコントロールしており、ソフトドームと相まって優れた周波数特性を得ています。
外部への磁気漏れのない防磁型となっており、手持ちのテレビや映像ディスプレイの近くに設置しても影響を与えません。
エンクロージャーはグランドピアノと全く同じ工程を経て仕上げられています。
数十工程に及ぶ塗装と研磨の繰り返しにより、外見上の美しさだけでなく、優れた硬度を持つ塗膜ができ、音の伝播速度を向上させています。
別売りで、エンクロージャーと同様の工程を施したスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁型 |
使用ユニット | 低域用:14.5cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数 | 35Hz~45kHz |
最大入力 | 100W(EIAJ) 200W(PEAK) |
平均出力音圧レベル | 88dB/W/m |
入力インピーダンス | 6Ω |
外形寸法 | 幅202x高さ344x奥行260mm |
重量 | 8kg |
別売:スピーカースタンド ASS-757(2台1組、¥70,000) | |
外形寸法 | 幅300x高さ600x奥行300mm |
重量 | 6.5kg |