
DENON SC-C33
¥15,000(1台、2001年6月発売)
解説
ダイレクトドライブ方式スーパーツィーターを搭載したセンタースピーカー。
低域には5.7cmコーン型ウーファーを4個搭載しており、このウーファーをP.P.D.D.方式で駆動しています。
従来の方式では大きな振幅を受けるとエッジなどの振動系の直線性が損なわれ、再生音に歪が生じる原因となっていました。このP.P.D.D.では一組のウーファーの片方スピーカーエッジを逆向きに装着することで高調波歪を互いが打ち消し合って解消しており、歪の少ないクリアな再生を実現しています。
振動板にはグラスファイバーコーンを採用しています。
高域にはダイレクトドライブ方式のスーパーツィーターを搭載しています。
この方式ではボイスコイルボビンと振動板を一体成型することでボイスコイルの駆動力が接着剤を介さず振動板に伝わるため、超高域までレスポンスが伸びます。また、イコライザーによって波面の乱れを抑え、スムーズな音の放射を実現しています。
磁気回路にはネオジウムマグネットを採用しています。
全てのユニットに非磁性体フレームを採用しています。
ネットワーク部には指向性に注目した設計が施されており、スイートスポットを大きくするため広域で均一な音圧/位相レスポンスが得られるように最適化が図られています。これによりマルチチャンネルスピーカーのセッティングを容易にすると共に多人数での視聴において、1人ひとりがマルチチャンネルオーディオを楽しめるようにしています。
フロントバッフルには傾斜バッフルを採用しており、設置場所に合わせて最適な指向性が得られるデザインとしています。また、ツィーターを中央に配置した仮想同軸方式を採用しており、音の定位を改善しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
金メッキ真鍮削り出しのスピーカーターミナルを採用しています。
天然素材のコルク製フットが付属しています。
外観の仕上げは2種類のバリエーションがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・5スピーカー・バスレフ方式・センター型・防磁設計(EIAJ) |
使用ユニット | 低域用:5.7cmコーン型x4 高域用:ダイレクトドライブ型 |
周波数特性 | 60Hz~90kHz |
平均出力音圧レベル | 88dB/W/m |
入力インピーダンス | 6Ω |
最大許容入力 | 160W(Peak) 80W(EIAJ) |
外形寸法 | 幅360x高さ71x奥行163mm |
重量 | 2.0kg |
付属 | コルク製滑り止めx8 スピーカーコード(約3m)x1 |