DENON SC-507
¥65,000(1台、1983年発売)
解説
SC-A7の技術を踏襲すると共に、DENONの最新技術を投入することでウーファーのクオリティアップが図られたスピーカーシステム。
低域には32cmコーン型ウーファーを搭載しています。
ポリプロピレン系素材に特殊物質を添加しコルゲーションリブ一体構造に仕上げた振動板と、大形フラットダンパー、高耐熱処理のロングストローク・ボイスコイル、直径135mmのバリウムフェライトマグネット、アルミダイカストフレームによりデジタルソースへの対応を図っています。
中域にはα-Boronダイアフラムによる6.0cmハードドーム型スコーカーを搭載しています。
この振動板は、アルミ合金箔表面にボロン化合物とアルミナの粒子がポーラス状に融着した素材で、プラズマジェット熔射法によって1万度を超える高温の中で、ボロン化合物などを音速に近いスピードでアルミ合金箔にぶつけて層をつくり物理的に結合させています。これにより剛性はチタン振動板の約3倍、内部損失は従来の金属振動板に比べて約10倍の特性を獲得しています。
さらに、ストロンチウム・フェライトマグネットやダブルサスペンション方式の支持系、アルミダイカストフレームが採用されています。
高域には中域と同様にα-Boronダイアフラムを用いた2.5cmハードドーム型トゥイーターを搭載しています。
アルミダイカストフレームやストロンチウムフェライトマグネットにより、振動板の性能を引き出しています。
中域、高域用にレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーには硬質パーチクルボードが採用されており、内容量70Lのバスレフ型となっています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:32cmコーン型 中域用:6cmドーム型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 30Hz~50kHz |
最大許容入力 | 140W(プログラムソース) |
入力インピーダンス | 6Ω |
平均出力音圧レベル | 92dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 800Hz、5kHz |
レベルコントロール | 中域、高域連続可変 |
外形寸法 | 幅390x高さ700x奥行385mm |
重量 | 約23kg |