
DENON DSW-777
¥90,000(1台、2001年3月発売)
解説
DENONの高音質技術を投入して開発されたサブウーファー。
LF Direct回路を搭載しています。
AVアンプなどのマルチチャンネルアンプではデジタルソースをサテライトスピーカーとサブウーファーに振り分けるためバス・マネージメント、レベルコントロールの回路が設定されています。LF Direct回路ではDSW-777側のクロスオーバー回路やレベルコントロール回路をPassすることができ、サブウーファー側での位相歪みや信号の劣化を低減することでよりソースに忠実な再生を可能にしています。
ダイレクトラジエーション方式を採用しています。
この方式では通常のスピーカーシステムと同様にウーファーユニットとバスレフポートを前面に配置し、リスナーに向けて直接音を放射する方式を採用しています。これにより反射や共振を利用して得られる低音再生よりも時間軸に対してより忠実となり、トランジェントと過渡応答特性に優れた低音再生を実現しています。
DENON独自のP.P.D.D.(Push-Pull Dual Driver)Parallel方式を採用しています。
従来の方式では、大きな振幅を受けるとエッジなど支持系の直線性が損なわれ、再生音に歪が生じる原因となっていました。この問題を解決するため、P.P.D.D.Parallel方式では片方のスピーカーのエッジを逆向きに装着しています。これにより高調波歪を互いが打消し合うことで低域の歪を低減しています。
また、2個のウーファーをプッシュプル駆動するため駆動力や振動等価質量が2倍になり、低域の再生レンジが拡大しています。
ユニットには20cmコーン型ウーファーを2個搭載しており、並列接続することで実効振動板面積を確保し、スピーカーの振幅歪を抑制しています。
このユニットにはダブルサスペンションダンパーやダンピング効果に優れた特殊ゴムエッジを採用しており、大入力にも強いユニットを実現しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
フロントバッフルには50mm厚のバッフルを採用しており、不要共振を徹底して排除しています。
クロスオーバー周波数は50Hz~200Hzで連続可変が可能です。
オートスタンバイ機能を搭載しており、入力信号が無くなると数分で自動的にスタンバイ状態になり、消費電力をセーブします。
信号が入力されると復帰し、再生を開始します。
コルク製フットと金メッキハイカーボンスチール製スパイクが付属しています。
機種の定格
方式 | アンプ内蔵・1ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・フロア型・防磁設計 |
<ウーファー部> | |
使用ユニット | 超低域用:20cmコーン型x2 |
再生周波数帯域 | 20Hz~200Hz |
最大出力音圧レベル | 109dB |
<アンプ部> | |
最大出力 | 180W |
クロスオーバー周波数 | 50Hz~200Hz(連続可変) |
入力インピーダンス | Line:47kΩ High:4.7kΩ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 104W 1.1W(スタンバイ時) |
<総合> | |
外形寸法 | 幅306x高さ614x奥行505mm |
重量 | 28.5kg |
付属 | RCAピンコード(3m)x1 コルク製滑り止めx4 スパイクx4本 スパイク受け皿x4 |