
DENON DP-7F
¥34,800(1989年頃)
解説
コンパクトサイズにDENONの持つ技術を投入したフルオートプレイヤー。
回転系にはリニアドライブモーターと両方向サーボDENONクォーツを採用しています。
DENONクォーツはスピード制御機構に磁気記録検出方式を用いたクォーツPLLとなっています。磁気記録検出方式ではスピード変化が最もとらえやすいターンテーブルの外周に1,000個の磁気パルスをつけ、1秒間に555.55回(33・1/3回転時)もチェックを行っています。この高精度なスピード検出と水晶発振による位相制御で回転速度の小刻みなばらつきを抑えると同時に回転数偏差0.002%以内という回転精度を実現しています。
DP-7Fに採用された両方向サーボDENONクォーツでは回転の遅れだけでなく、早すぎた場合にも応答する設計となっており、44回転から33・1/3回転への偏光時にもただちに規定速度に安定させるとともに、電子ブレーキにもスムーズな制動効果を発揮しています。
アーム部にはマイクロプロセッサー制御の電子式無接触フルオートアームを採用しています。
アームにはダブルアクション機構を採用しており、手動による上下動作範囲を広げることでマニュアル操作や針先の清掃を楽にしています。
電子式針圧印加方式を採用しています。
繰り返し演奏が可能なクイックリピート機構を搭載しています。
T4Pプラグインコネクターを採用しており、T4Pタイプカートリッジの交換が可能です。
ダストカバーを閉じたままで全ての操作が可能です。
機種の定格
型式 | フルオートプレイヤー |
<フォノモーター部> | |
駆動方式 | DENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
ワウ・フラッター | 0.018%W.rms以下(回転系) 0.03%W.rms以下(JIS測定法) |
SN比 | 75dB以上(DIN-B) |
起動時間 | 2秒以内(33・1/3) |
負荷特性 | 0%(針圧70g、最外周) |
ターンテーブル | アルミダイカスト製30cm |
<アーム部> | |
型式 | セミインテグレート、ストレート、ダイナミックバランス型、電子式針圧印加 |
アンチスケーティング | 無接触電子式 |
有効長 | 220mm |
オーバーハング | 16mm |
針圧 | T4P、1.25g固定(標準) |
適合カートリッジ自重 | T4P、5.9g一定(標準) |
<カートリッジ> | |
形式 | T4P、MM型(DL-7) |
出力電圧 | 2.5mV |
再生周波数範囲 | 20Hz~20kHz |
針圧 | 1.5±0.25g(自重6.2g) |
針交換 | DSN-67(¥4,000) |
<総合> | |
付属機能 | リフタースイッチ リピートスイッチ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 5W |
外形寸法 | 幅365x高さ96x奥行360mm |
重量 | 約4kg |