オーディオの足跡

DP-790の画像
 解説 

ダイレクトドライブ・プレイヤーにMM型カートリッジDL-8を組み合わせたレコードプレイヤー。

駆動方式にはダイレクトドライブ方式を採用しています。
ベルトやアイドラなどの回転伝達機構が無いため、それらに起因するワウフラッターやランブルが無く、摩擦や変形を生じないため初期性能が長期間維持されます。

ダイレクトドライブ方式で重要な回転スピードの検出にはDENONが放送局用機向けに開発した精度の高い磁気記録再生方式を採用しています。この方式では、ターンテーブルのリムの内側にコーティングされた磁性体にパルス信号を記録し、これを近接した磁気ヘッドで検出して回転スピードを制御しています。
これによりワウフラッターや立ち上がりなどで優れた諸特性を保っています。

駆動モーターには回転の滑らかなACトルクモーターを採用しています。
ACモーターはDCモーターに比べて原理的に回転が滑らかなため、ランブルやワウ・フラッターなどの点で優れています。

スピード調整ツマミをNormalポジション(クリックストップ)を搭載しています。
このポジションにすると、内部の安定した基準電圧で自動的に正確な規定回転数となります。これは高級ダイレクトターンテーブルDP-5000Fと同じ方式となっています。

トーンアームにはS字型針圧直読方式のユニバーサルトーンアームを採用しており、高感度・高追従性を実現しています。
さらに、アンチスケーティング機構の採用によって針飛びやアームの流れ十分な配慮がされています。

トーンアームとキャビネット間に適度に粘性のある特殊弾性体(粘弾性体)を取付けることで、キャビネットからの振動を遮断しています。
また、キャビネットの両端にも粘弾性体を取付けることで、ダストカバーを閉じた時に音圧によるダストカバーの振動を防いでいます。

インシュレーターを採用することでハウリングを抑えています。

カートリッジにはDP-790用に新設計されたMM型カートリッジであるDL-8を採用しています。

DP-790は栓仕上げ、DP-790Wはウォルナット仕上げのキャビネットを採用しています。

機種の定格
型式 ダイレクトドライブプレイヤーシステム
<フォノモーター部>
駆動方式 ACサーボモーターによるダイレクトドライブ
モーター 交流トルクモーター
回転数 33 1/3rpm、45rpm
スピード調整範囲 ±3%以上
S/N比 60dB以上
73dB以上(DIN-B)
ワウ・フラッター 0.03%wrms
起動特性 1/2回転以内で定速回転
ターンテーブル 30cmアルミダイカスト製、1.1kg
慣性質量 160kg・cm2
スピード制御方式 周波数検出によるサーボ方式
<トーンアーム部>
型式 スタティックバランス型
有効長 244mm
オーバーハング 14mm
トラッキングエラー 2.5゜以内
針圧可変範囲 0~2.5g/1回転
1目盛0.1g、直読方式
適合カートリッジ自重範囲 5g~11g
シェル自重 9g(取付ネジ、ナット含まず)
アーム高さ調整範囲 42~47mm(キャビネット面からアームパイプ中心まで)
ヘッドコネクター EIA規格4Pコネクター
アームリフター オイルダンプ式
出力コード 低容量コード
<カートリッジ部>
型式 MM型ステレオカートリッジ
品名 DL-8
出力電圧 3mV(1kHz、50mm/s、水平方向)
左右感度差 2dB以内(1kHz)
左右分離度 20dB以上(1kHz)
コンプライアンス 8x10cm-6/dyne
針先 16.5ミクロン(0.65mil)丸ダイヤモンド針
針圧 2±0.3g
再生周波数範囲 20Hz~30kHz
自重 約5.7g
適合負荷抵抗 約50kΩ
適合負荷容量 約100pF
交換針 DSN-37(0.65mil丸ダイヤモンド針)
<総合>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 9W
外形寸法 幅485x高さ170x奥行405mm(ダストカバー閉時)
重量 9.6kg