オーディオの足跡

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DP-59Mの画像
 解説 

放送局プレイヤーからDP-100Mに至るDENONプレイヤー技術の全てを投入して開発されたマニュアルレコードプレイヤー。

DP-59Mにはオイルダンプ式のアームリフターを搭載しています。
ターンテーブルには直径32.5cm、肉厚7mm、重さ2.2kgのターンテーブルを採用しています。

駆動モーターには低重心設計のACサーボモーターを採用しています。
このモーターのシャフトは10mmという太い直径が与えられており、重量感のあるターンテーブルをしっかりと支えています。

サーボ回路には両方向サーボDENONクォーツを採用しています。
DENONクォーツではクォーツPLL回路の位相制御を最大限に発揮するため、高精度なスピード制御機構である磁気記録検出方式を採用しています。この方式ではスピード変化が最もとらえやすいターンテーブルの外周についている1,000個の磁気パルスを検出し、1秒間に555.55回(33・1/3回転時)もチェックするという回転制御では最も精密な機構となっています。この高精度スピード検出と水晶発振による位相制御で回転速度の小刻みなバラツキを抑えると同時に回転数偏差0.002%の回転精度を獲得しています。
DP-59Mに搭載された両方向サーボDENONクォーツでは、回転の遅れだけでなく速すぎた場合にも素早い応答を実現しています。これにより45回転から33・1/3回転への変更時も規定速度に安定させるとともに、電子ブレーキにもスムーズな制動効果を発揮しています。

トーンアームにはダイナミックサーボトレーサーを採用しています。
レコードの反りや偏芯が生み出す超低周波雑音は約6Hz以下を主成分とした超低域に潜んでいます。この超低域成分は軽質量アームの使用によって低域共振周波数(fo:約10Hz)を設定することで雑音の再生を防止することが可能です。しかし、ハイコンプライアンスカートリッジを使用した場合には低域共振周波数付近でレコードの反り偏芯などに刺激されてカートリッジのボディ自体が振れ、その出力が大きく出てしまいます。
これに起因するクロストークの増加や超低周波雑音を取り除くため電子Qダンプ機構を搭載しています。そして、Qダンプ機構と軽質量アームの働きによってレコードの反りや偏芯などの影響を排除しています。

アームには新開発の軽質量ストレートアームを採用しています。
このアームでは支点の精度を高めた直径約1.3倍の太さの軽質量アームパイプを採用しており、軽針圧・ハイコンプライアンスのカートリッジの性能を引き出しています。
アームパイプのリード線には無酸素銅線を11本撚り合わせたリッツ線を採用しており、従来比3~4倍の断面積で内部抵抗を低く抑えています。

キャビネットには高さ11cmの重量級木製キャビネットを採用しています。
外観はローズ調の光沢仕上げが施されています。

大型アームベースや大型インシュレーター、7mm厚ターンテーブル、5mm厚ターンテーブルシートなど、あらゆる振動に対して配慮がされています。

無接触・純電子式アンチスケーティング機構を採用しています。

一体成型ダストカバーを採用しています。

機種の定格
型式 オートリフトプレイヤー
<フォノモーター部>
駆動方式 DENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ
モーター ACサーボモーター
回転数 33・1/3、45rpm、電子ブレーキ付き
ワウ・フラッター 0.006%W.rms以下(回転系)
0.02%w.rms以下(JIS測定法)
SN比 82dB以上(DIN-B)
起動時間 1.6秒以内(33・1/3rpm)
負荷特性 0%(針圧200g最外周)
ターンテーブル アルミダイカスト製32.5cm
<トーンアーム部>
型式 スタティックバランス型Dynamic Servo Tracer
アームパイプ交換式、ダイナミックダンピング付き
有効長 244mm
オーバーハング 14mm
アンチスケーティング 無接触電子式
針圧調節 1回転1g、0~3g(1目盛0.1g)
適合カートリッジ自重 ストレート型:3g~14g(ネジ等を含む)
S字型:11g~25g(シェル等含む)
<総合>
付属機能 オイルダンプ式マニュアルアームリフター
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 9W
外形寸法 幅490x高さ219x奥行410mm
重量 約15kg
別売 交換用アームパイプ SPCL59(¥8,300、部品扱い)
交換用アームパイプ SPCL59S(¥12,000、部品扱い)