オーディオの足跡

PR:DENON/Columbiaの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

DP-50Mの画像
 解説 

DP-50Lと全く同じ基本構成で、オートリフト機構を省略したマニュアル操作のダイレクトドライブプレイヤー

ターンテーブル部にはダイレクトドライブ方式を採用しています。
駆動モーターにはACサーボモーターを搭載しています。さらにシャフトに直径10mmという太いものを使用しており、ターンテーブルへの予想外の負荷に対しても強いメカニズムを実現しています。

サーボ回路にはDENONクォーツを採用しています。
この回路は独自の磁気記録検出方式によるスピードおよび位相制御方式となっています。
磁気記録検出方式はターンテーブルの内側に非常に正確なピッチで磁気記録された1,000個のパルス信号を磁気ヘッドで検出する方式で、1秒間に10回くらいまでの周期で現れるレコードの反りやカッティングレベルの変化などで起こる外乱などに対しても大きな効果を得ています。
また、位相制御としてスピード検出器の出力信号の位相と基準発振器(水晶)によって発生する信号の位相を比較してスピードを制御しています。
サーボ回路にはDENONが新開発したLSIを採用しており、応答性を高めると共に信頼性やコストパフォーマンスを向上させています。また、スピード検出器の応答を速くして高い周波数まで多量の帰還を安定にかけているため、直流(静的負荷)から耳に感じやすい数Hz付近の負荷変動に対しての制御効果が非常に大きくなっています。

正逆の両方向サーボと電子式ブレーキを採用しており、素早い立ち上がりと確実なブレーキ動作を実現しています。
このブレーキ機構はモーターに逆方向回転を与え、完全停止の直前に解除する構造となっており、DP-50Mではストップスイッチと連動して動作します。停止後は自動的にブレーキが解除されるため、レコードの頭出しも容易に行えます。

回転モニター用としてストロボを装備しています。
ストロボのネオンランプは水晶発振器から分周した周波数精度の高い電源でパルス点灯しており、従来の電源の周波数を利用する方式のように電源の周波数変動の影響を受けません。

ターンテーブルシートにはレーザーホログラフィー干渉による振動解析の結果生まれた新開発のターンテーブルシートを採用しており、レコードの微振動を防止しています。

キャビネットには20mm厚の高密度パーチクルボードを採用しており、内部に横方向に堅固な梁を取り入れました。また、構造的にもアルミダイカスト製のターンテーブルフレームにモーター及びサーボ回路を固定した一体構造を取り、性能と使いやすさを両立させています。

トーンアームにはS字型スタティックバランスアームを採用しています。
マウントベースで堅牢さを増すと共に、低域共振の影響を軽減するために共振周波数が8Hz~15Hzとなるように軽量かつ剛性の高い高感度アームとしています。さらに接点部は金メッキ仕様としており、雑音を抑えて信頼性を高めています。

ヘッドシェルには質量が軽く対共振効果の高いDENON PCL-3を採用しています。

機種の定格
型式 レコードプレイヤー
<フォノモーター部>
駆動方式 サーボ方式ダイレクトドライブ
駆動モーター ACサーボモーター
スピード制御方式 周波数検出によるスピードサーボおよび位相サーボ
回転数 33・1/3、45rpm
スピード切換え機構 プッシュボタン式
ワウフラッター 0.015%Wrms以下
SN比 75dB以上(DIN-B)
起動時間 1.5秒以内(33・1/3時)
負荷特性 0%(針圧100g、最外周)
電源電圧特性 90V~110Vの変動に対して0%
ブレーキ 電子式ブレーキ
回転数偏差 0.002%以内
ターンテーブル 30cmアルミダイカスト製
慣性モーメント 200kg・cm2(ターンテーブルシートを含む)
<アーム部>
型式 スタティックバランスS字型ユニバーサルトーンアーム
有効長 244mm
オーバーハング 14mm
トラッキングエラー 2.5゜以内
針圧調節範囲 0~2.5g、1回転(1目盛0.1g)直読式
適合カートリッジ自重 約14g~20g(シェル含む)
ヘッドシェル アルミ合金製、8.5g、PCL-3
アーム高さ調整可能範囲 約5mm
ヘッドコネクター EIA規格4極コネクター
出力コード 低容量コード、約1.2m
付属機構 アンチスケーティング機構
マニュアルアームリフター(オイルダンプ形)
<総合>
キャビネット 20mm厚パーチクルボード、アマランスローズ木目仕上げ
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 11W
外形寸法 幅493x高さ163x奥行402mm
重量 11kg