
DENON DP-45F
¥59,800(1983年発売)
解説
ダイナミック・サーボ・トレーサーをはじめとするDENON技術を投入して開発されたフルオートプレイヤー。
トーンアーム部には電子アームであるダイナミック・サーボ・トレーサーを搭載しています。
このアームはDP-100Mの純電子式アーム・ダンピング機構を継承したものです。一般的にこのクラスでは水平方向のみのQダンプ機構が普通ですが、ダイナミック・サーボ・トレーサーでは垂直方向のQダンプ機構も搭載しており、低域共振のQの高すぎによって起こるアームの振動を効果的に制御し、低域出力の異常上昇やクロストークの増大を防ぎ、混変調歪の要因を取り除き、より純度の高い音楽再現を追求しています。
また、幅広いカートリッジに対応するため、Qダンプ・コントロール・ボリュームを装備しています。
アームにはストレートアームを採用しています。
フルオート機構にはマイクロプロセッサー制御による電子式無接触フルオート機構を採用しています。
レコードサイズ自動検出機構やクイックリピート機構、ロケート機構を内蔵しています。
独自のダブルアクション機構を採用しており、手動時のトーンアームの可動範囲を拡大しています。
これによりマニュアルプレイヤーのようなフィーリングが得られると共に、カートリッジの変換性を向上しています。
ターンテーブル駆動にはダイレクトドライブ方式を採用しています。
リニアドライブモーターと両方向サーボDENONクォーツによって回転系を充実させています。
キャビネットには木製キャビネットを採用しています。
カートリッジにはMM型カートリッジであるDL-60を標準装備しています。
電子式サーボリフターを搭載しています。
インサイドフォースキャンセラーを装備しています。
電子ブレーキを採用しています。
ヘッドシェルには特殊硬質樹脂製のPCL-30を採用しています。
専用ヘッドシェル交換方式を採用しており、別売りオプションとしてもヘッドシェルが販売されていました。
機種の定格
型式 | フルオートプレイヤー |
<フォノモーター部> | |
駆動方式 | DENONクォーツ、両方向サーボ方式ダイレクトドライブ |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
ワウフラッター | 0.012%Wrms以下(回転系) 0.02%Wrms以下(JIS測定法) |
SN比 | 78dB以上(DIN-B) |
負荷特性 | 0%(針圧80g、最外周) |
起動時間 | 2秒以内(33 1/3rpm時) |
回転数偏差 | 0.002%以内 |
ターンテーブル | 30cmアルミダイカスト製 |
<アーム部> | |
型式 | 電子式ダイナミックバランス型、シェル交換ストレート型 |
インサイドフォースキャンセラー | 無接触電子式 |
有効長 | 220mm |
オーバーハング | 16mm |
針圧調節範囲 | 0~3g(1目盛0.1g) |
適合カートリッジ自重 | 約4g~9g(ビス・ナット類を含む) |
ヘッドシェル | PCL-30(3.3g) |
<カートリッジ部> | |
形式 | MM型(DL-60) |
出力電圧 | 2.5mV |
周波数特性 | 20Hz~30kHz |
針圧 | 1.8g±0.3g |
コンプライアンス | 10x10-6cm/dyne |
針交換 | DSN-60(¥5,000) |
<総合> | |
付属機能 | レコードサイズ自動検出機構 リフタースイッチ リピートスイッチ ロケート機構 |
キャビネット | 天然木目調仕上げ高密度パーチクルボード |
消費電力 | 約7W |
外形寸法 | 幅434x高さ135x奥行412mm |
重量 | 約7kg |
別売 | ヘッドシェル PCL-30(¥1,800) |