DENON DN-85R/DN-86R
価格不明(1979年頃)
解説
プロフェッショナル用として開発された携帯型テープレコーダー。
DN-85Rはモノラル、DN-86Rはステレオ用となっています。
局外録音での使用や、中継の送り出しなど、主に屋外に携行して使う目的で設計されています。
キャプスタンにはACサーボモーターを用いたダイレクトドライブ方式を採用しており、ベルトなどの回転騒音を無くすと共にメンテナンス性を高めています。
また、テープ張力のサーボコントロールを行う事でテープ張力を一定にし、諸特性を改善しています。
メカニズムボードには業務用としての酷使に耐えうる素材として、アルミ合金鋳物を採用しています。
3モーター方式を採用しています。
リモートコントロールによる操作が可能です。
12形のテープとリールを装着した状態で蓋を締めて携行する事ができます。
また、蓋には17形のリールを同時に収納できます。
機種の定格
| 型式 | テープデッキ |
| 構成 | ケース:1 機構部:1 増幅器部:1 付属品:1 |
| トラック形式 | DN-85R:フルトラック、モノラル DN-86R:2トラック、ステレオ |
| 再生等化特性 | 19cm/s:50μs-3180μs |
| テープ速度 | 19cm/s |
| 使用テープ | 6.3mm幅、BTSに規定するテープと同質のもの |
| 使用リール | JISに規定する17形、または12形 |
| 録音方式 | 交流バイアス方式、バイアス周波数約200kHz |
| 線路入力 | 600Ω平衡-20dB(別途仕様により+4dBまで制作可能) |
| 線路出力 | 600Ω平衡-20dB(別途仕様により+4dBまで制作可能) |
| 周波数特性 | 総合(19cm/s) 40Hz~12.5kHz -4dB 80Hz~7kHz -2dB 再生(19cm/s) 40Hz~12.5kHz -2.5dB 80Hz~7kHz -1.5dB |
| S/N比 | DN-85R:55dB以上(規準録音レベルで録音再生時) DN-86R:50dB以上(規準録音レベルで録音再生時) |
| 消去 | 1kHz信号の信号を飽和レベルで録音したテープの消去は75dB以上 |
| チャンネルセパレーション | DN-86R:40dB以上(1kHz) |
| 高調波歪率 | 1%以内(1kHz規準録音レベルで録音再生時) |
| テープスピード偏差 | 17形リールを使用し、370mテープの初端から終端までの偏差は規定スピードに対し±0.2%以内 |
| 早送り及び巻戻し | 約90秒(17形リール、370mテープ) |
| テープ停止時間 | 0.5秒以内(正常演奏に対し操作後) 1.5秒以内(早送り、巻戻しに対し操作後1.5秒以内) |
| ワウフラッター | 0.06% WRMS以下(19cm/s) |
| 接続端子 | 入力端子:XLR-3-32(キャノン) 出力端子:XLR-3-31(キャノン) リモートコネクター:11P丸形コネクター(STOPジャンパー・スイッチ付き) 電源:2mケーブル(ACプラグ付き) |
| 周囲温度 | 0℃~40℃ |
| 使用 | 連続 |
| 電源電圧 | AC100V±10%、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 約120VA |
| 外形寸法 | 幅450x高さ220x奥行285mm(蓋を含む) |
| 重量 | 19kg |
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