DENON DN-308F
価格不明(1982年頃)
解説
放送局や一般スタジオ等で仕様するために開発されたレコードプレイヤー。
センタードライブ方式を採用した機構部とLSIやSSIを駆使した電気回路によって高い性能と信頼性を獲得しています。
駆動方式にはダイレクトドライブ(センタードライブ)方式を採用しており、クォーツロックによるスピードサーボによって3相ACサーボモーターで直結駆動しています。
実績のあるサーボ回路と回転磁界の滑らかな3相ACサーボモーターによってランブルを少なく抑えています。
クォーツロックサーボ回路には専用のLSIを仕様しており、回転速さ偏差を無視できる値に抑えています。
直径350mmの大型ターンテーブルの採用によって頭出し操作を容易にしています。
回転数は33-1/3rpm、45rpm、78rpmの3スピードに対応しています。
※33-1/3rpmと45rpmのみクォーツロックとなっています。
電気回路内のスイッチにより、使用条件に合わせた切り替えが可能です。
2連使用時に6dB切換、L側出力の位相切替、2連で使用するためのA機/B機のミックス出力
Play/Stopの制御入力、Stand By/Line outの応答出力を搭載しています。
コントロールパネル上にモニタースピーカーを装備しており、L/Rミックスの音声モニターが可能です。
メーターパネルを搭載しており、VU計で音量を関しできます。
また、メーターパネルのMONOスイッチによってL/Rの音声をミックスしてL側のLine outから出力できます。
キャビネット前面のヘッドホンジャックによって音声モニターが可能です。
ブレーキ機構を搭載しており、ストップ時にはブレーキが動作し、ターンテーブルが流れるのを防ぎます。
モニターキーを倒すとブレーキが解除され、頭出しのためにターンテーブルを回すことができます。
針先照明用の反射式照明とレコード棚を装備しています。
機種の定格
| 型式 | レコードプレイヤー |
| 構成 | コンソール型キャビネット(ウッド):CB-0199A ターンテーブル:RP-0061 トーンアーム:DA-308A カートリッジ:DL-103 増幅器部:AP-1057A コントロールパネル:PN-0507A |
| 形式 | ステレオ/モノ(切換でモノ可能) |
| 駆動方式 | クォーツロックサーボによる3相ACモーターのダイレクトドライブ (33-1/3、45rpmのみクォーツロック) |
| ターンテーブル | 直径350mm、アルミ合金鋳物製 |
| 回転数 | 33-1/3、45、78rpm |
| 線路出力 | -20dBm/-14dBm(+4、0、-10dB可能)、600Ω平衡 |
| 等化特性 | RIAAおよびSP |
| 再生周波数 | 50~18kHz |
| 使用可能レコード外径 | 40cm以内 |
| 回転速さ偏差 | 0.01%以内(33-1/3および45rpm) 0.5%以内(78rpm) |
| 起動時間 | 33-1/3rpm時:30度以内(約0.2秒) 45rpm時:50度以内(約0.3秒) 78rpm時:120度以内(約0.5秒) ※Playより規定回転数の97%に達する時間 |
| ランブル | 50dB以上(33-1/3rpm、JIS C5521) |
| ワウ・フラッター | 0.04%以下WRMS |
| 周波数特性 | LP RIAA特性:50Hz~15kHz ±1dB SP SP特性:50Hz~8kHz ±1dB |
| 絶縁抵抗 | 電源入力と接地端子間をDC500Vメガにて測定し、10MΩ以上 |
| 耐電圧 | 電源入力と接地端子間をAC1,000Vを1分間加えて以上ありません (電源ノイズフィルタは含まない回路とする) |
| 環境条件 | 温度:5~35℃ 湿度:25~85%(非凝結) |
| 使用 | 連続 |
| 電源 | AC100V±10% 単相、50Hz/60Hz±2Hz 110V、117Vも可能 |
| 消費電力 | 約70VA |
| 外形寸法 | 幅約610x高さ約1,120x奥行約675mm 床面から機構部パネルまでの高さ:約755mm 高さ調整範囲:約±5mm(規準高さに対し) |
| 重量 | 約85kg |
| 付属 | 電源ケーブルx1 キャノンコネクタ(XLR-3-12C)x2 キャノンコネクタ(XLR-3-11C)x2 角形コネクタ(Remote)x1 45rpm用アダプタx1 ストロボスコープ板(50Hzまたは60Hz)x1 精密機械油x1 試験成績表x1 ヒューズ(3.15A)x2 ヒューズ(5A)x1 VU計用ランプx4 スイッチ用ランプ(24V)x2 スイッチ用ランプ(12V)x2 |