DENON DMD-2000AL
¥148,000(1996年頃)
解説
S1シリーズで培った高音質技術と業務用MDレコーダーDN-990Rの開発ノウハウを投入したMDデッキ。
独自のアナログ波形再現技術であるALPHAプロセッシング(Adaptive Line Pattern
Harmonized Algorithm)を搭載しており、量子化歪の低減を図っています。この技術ではMDやCDに記録されているデジタルデータを手掛りにしてデジタルデータの補間を行うことで、録音以前のアナログ波形に近づけています。これにより16ビットデータを20ビットのクオリティで再現しています。
D/A変換部には超高精度20ビット電流加算型DACを2個搭載しています。
また、原理的にゼロクロス歪が発生しないΛS.L.C.(ラムダ・スーパー・リニア・コンバーター)を採用することで歪の低減を図るとともに、回路の引回しによる不要なノイズ流入を防ぐため、ΛS.L.C.をALPHAプロセッサーを含めて1チップ化しています。
サンプリングレートコンバーターを搭載しており、44.1kHz、32kHz、48kHzのサンプリング周波数に対応しています。
ネーム入力機能を搭載しており、タイトル名、曲名、アーティスト名などの情報をアルファベット(大文字、小文字)、数字、記号、カタカナで入力できます。また、1曲につき最大100文字のデータ管理が可能です。
データの書き込みはジョグダイヤルで行います。
メカニズム部をシャーシ中央にレイアウトすることで振動や共振による影響を抑えています。
また、合成の高い亜鉛ダイカストを精密加工したメカベースを採用することでトレース能力の向上を図っています。
ディバイド、コンバイン、ムーブ、イレースなどのMD編集機能を搭載しています。
30曲プログラム再生やランダムプレイ再生、1曲/全曲/A-B間リピート再生などの機能を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | MDデッキ |
録音方式 | 磁界変調オーバーライト方式 |
再生方式 | 非接触光学式(半導体レーザー使用) |
音声圧縮方式 | ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding) |
周波数特性 | 4Hz~20kHz(再生) |
SN比 | 110dB(再生) |
ダイナミックレンジ | 98dB(再生) |
サンプリング周波数 | 44.1kHz |
ワウフラッター | 測定限界値以下 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 15W |
外形寸法 | 幅434x高さ134x奥行342mm |
重量 | 9kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |