
DENON DCD-S10
¥180,000(1995年頃)
解説
ALPHAプロセッサーを搭載したCDプレイヤー。
ALPHAプロセッサーでは、CDなどに記録されているデジタルデータを元にしてその音が自然界に存在した時のデジタルデータの補間を行い、16ビットデータを20ビットクオリティで再現します。
また、CDのパルスデータなど記録方法が異なるCDをかけた場合も、入力信号を判断し、社団帯域を自動的に可変します。
D/A変換部にはΛS.L.C.を搭載しています。
D/Aコンバーターのチップ内部にDENON独自のΛプロセッサーを搭載しており、高精度化を図っています。
電源部にはデジタル/アナログ分離構造を採用しており、パワートランス、整流・平滑回路をはじめとする電源供給系においてデジタル回路とアナログ回路を分離しています。
さらに、オーディオ回路とサーボ/デジタル回路を別ユニットの独立したレイアウトとする事で信号の流れをクリーンにし、相互干渉を防止しています。
ピックアップ駆動メカニズムのローダー部とベースシャーシ部に新開発のものを採用しています。さらに銅メッキ鋼板によるシールドカバーの採用によって剛性を高めています。また、ディスクトレイには振動伝送を阻止するコラーゲンを配合した特殊塗料をコーティングし、ディスクへの振動を抑えています。
重量級シャーシを採用すると共にシャーシ自体を低重心化する事で振動による影響を低減しています。さらに床と接するインシュレーター部には焼結合金とアルミニウムの異種金属の複合材を採用することで振動を熱に交換し、音質への影響を抑えています。
機会的駆動部であるピックアップメカをシャーシ中央に配置し、ボディの重量バランスの最適化を図ると共に、シャーシに加わるモーター駆動時の振動や共振を最小に抑えています。
サーボ回路にはデジタルサーボを搭載しています。
この回路ではディスクごとのコンディションを検出する事で、1枚1枚のディスクに合わせて最適のサーボ量の調整が可能dえす。
光と同軸の2系統のデジタル入力端子を搭載しており、DCD-S10をDACとして使用できます。
ダイレクト選曲やプログラム選曲、リピート、マニュアルサーチ、オートマチックサーチ、インデックスサーチ、フェーダー、ピークサーチ、ランダムプレイなどの機能を搭載しています。
テープ時間を指定できるオートエディット機能を搭載しています。
曲間に約4秒間の無音部を挿入するオートスペース機能を搭載しています。
4段階ディスプレイディマー機能を搭載しており、ディスプレイの明るさが調整できます。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
D/A変換部方式 | リアル20ビット4DAC・ラムダ・スーパーリニアコンバーター |
フィルター | 20ビット8倍オーバーサンプリングデジタルフィルター+GIC3次アナログフィルター |
周波数特性 | 2Hz~20kHz |
SN比 | 118dB |
ダイナミックレンジ | 100dB |
全高調波歪率 | 0.0018%(1kHz) |
チャンネルセパレーション | 110dB(1kHz) |
アナログ出力電圧 | 固定:2.0±0.3V/10kΩ 可変:0~2.0V/10kΩ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20W |
外形寸法 | 幅434x高さ135x奥行342mm |
重量 | 14kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |