オーディオの足跡

PR:DENON/Columbiaの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

DCD-9.5Lの画像
 解説 

スーパーリニアコンバーターを搭載したCDプレイヤー。

DENON独自のALPHAプロセッサーを搭載しています。
ALPHAプロセッサーは16ビットデータを20ビットクオリティで再現するアナログ波形再現技術で、CDなどに記録されているデジタルデータを手がかりとし、その音が自然界に存在したはずのアナログ波形に近づくようデジタルデータの補間を行っています。これによってより滑らかなアナログ波形に近づけ、余韻が消えていく瞬間などの微細なニュアンスの表現力を向上させています。
また、デジタルの宿命であった量子化歪みも大幅に低減しています。

D/A変換方式にはリアル20bitΛ(Lambda)S.L.C.を搭載しています。
ラムダとは新方式Ladder-form Multiple Bias D/Aの略で、新開発のLSIを用いてデジタルデータを2系統に分けてそれぞれゼロクロス点付近に+と-方向にデジタルバイアスをかけてシフトすることで、原理的にゼロクロス歪を排除しています。
小音量時などの再生するデジタルデータがこのシフト量より小さい場合は、元のゼロクロス点を横切る値が無いためゼロクロス歪は発生しません。そしてシフトした2つのデータをD/A変換してから加算することで直流分が除かれて合成され、ゼロクロス歪の全く無いアナログ出力が得られます。この2つのデータはMSBの反転が無く合成された波形にもゼロクロス歪がありません。また、どこかのビットに誤差があっても2つの信号の平均によって歪は1/2に減少します。
再生デジタルデータがシフト量を越える大きさのレベル場合は本来のゼロクロス点を横切ることになるため歪が発生する可能性があります。しかし、この時はS.L.C.のMSB補正によって除去することができます。
楽曲1曲中に全く無いか、あったとしても数回しかない一瞬のピークレベル時(最大レベルの約99.6%以上)にはラムダはシフト演算を止めます。これによりコンバーターのダイナミックレンジを最大限に使って広ダイナミックレンジを確保しています。
また、リアル20bitで構成することでデジタルフィルターで作られた20ビット8倍オーバーサンプリング信号をハイスピードでアナログ信号に変換しており、ダイナミックレンジを大幅に改善しています。また、アッテネーターやスイッチング回路を使用する動的ビットシフト方式とは異なり、非直線歪の要因を持たず、安定しています。

D/A変換部は左右独立D/Aコンバーター方式によって左右のステレオ信号の時間差を排除しています。

デジタルフィルターには8倍オーバーサンプリングデジタルフィルターを搭載しています。

D/Aコンバーター部にはオーディオ用コンデンサーやオペアンプなどに厳選したパーツを採用しています。
また、トップカバーにはアルミ押し出し材を使用しており、量感豊かな外観に仕上げるとともに外部振動や外部音圧による影響を抑えています。

デジタル出力には光と同軸の2系統を搭載しています。

タイムエディットやピック、リンクなどの編集機能、ランダムプレイ、20曲プログラム、1曲/全曲/プログラム/A-B間のりピーと機能を搭載しています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 CDプレイヤー
D/A変換部方式 リアル20ビットラムダスーパーリニアコンバーター
フィルター 20ビット8倍オーバーサンプリング+アナログフィルター
周波数特性 2Hz~20kHz ±0.5dB
SN比 110dB
ダイナミックレンジ 99dB
全高調波歪率 0.0025%以下
チャンネルセパレーション 100dB
アナログ出力電圧 2.0V/10kΩ
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 10W
外形寸法 幅250x高さ113x奥行335mm
重量 4.3kg
付属 ワイヤレスリモコン