オーディオの足跡

DCD-3500RGの画像
 解説 

リアル20ビットΛ-S.L.Cを搭載したCDプレイヤー。

D/A変換部にはリアル20ビットΛ(LAMBDA)-S.L.Cを採用しています。
LAMBDAは、Ladder-form Multiple Bias D/Aの略で、新開発のLSIを用いてデジタルデータを2系統に分け、それぞれゼロクロス点付近にプラスとマイナス方向にデジタルバイアスをかけてシフトすることで原理的にゼロクロス歪を排除しています。
この方式では、再生デジタルデータがシフト量よりも小さい場合は元のゼロクロス点を横切る値が無いためゼロクロス歪が発生しません。そして、シフトした2つのデータをD/A変換してから加算すると直流分が除かれて合成され、ゼロクロス歪の全く無いアナログ出力を得ることができます。2つのデータはMSBの反転が無く、合成させた波形にもゼロクロス歪が発生しません。また、どこかのビットに歪があっても2つの信号の平均によって歪は1/2に減少します。
また、再生デジタルデータがシフト量を超える大きさのレベルの場合は本来のゼロクロス点を横切ることになるため、歪が発生する可能性がありますが、この際にはスーパーリニアコンバーターのMSB補正で除去しています。さらに、楽曲1曲の中に全く無いか数回しかない一瞬のピークレベル時(最大レベルの約99.6%以上)の場合は、LAMBDAはシフト演算をやめ、コンバーターのダイナミックレンジを最大限に使って広ダイナミックレンジを確保します。
さらにDCD-3500RGでは従来の2D/Aコンバーター方式から4D/A方式とすることでラムダ方式の性能を引き出すとともにSN比も大幅に向上しています。

デジタルフィルターには20ビット8倍オーバーサンプリングデジタルフィルターを採用しています。

アナログ回路は信号の流れに沿ったL/R完全独立構成とすることでチャンネル間の干渉を排除しています。

電源部はデジタル専用トランスとアナログ専用トランスを独立して搭載することでデジタル部とアナログ部の干渉を抑えています。
また、電源回路には大型電解コンデンサーなどの厳選したパーツを採用しています。

デジタル系ノイズのアナログ回路への回りこみを排除するため、回路基板は徹底した分離した構造となっています。
また、アナログ回路には業務用機にのみ使われているバスバーラインを採用しており、アースインピーダンスを下げることで高周波の飛び込みを防いでいます。

ピックアップ部はコイルスプリングと低反発粘弾性ゴムによってフローティングされており、振動による影響を排除しています。
さらに、内部損失の大きいBMC(バルク・モールディング・コンパウンド)をピックアップのメカベースとメカシャーシの両方に用いたダブルBMCメカベースとすることで振動吸収効果を高めています。

シャーシは振動発生のおそれのあるメカ部及び電源部と振動の影響が音質を左右する回路系を中央の隔壁で二分することで、内部振動の影響を排除しています。さらにシャーシには二重構造を採用し、インシュレーターには焼結合金を使用することで徹底した防振を実現しています。
また、シャーシは全面銅メッキシールドが施されており電波や磁器性ノイズをガードしています。

ゴールドヘアライン仕上げのフロントパネルと光沢仕上げのウッドキャビネットを採用しています。

ディスプレイディマー機能を搭載しており、標準、約2/3、約1/3、全消灯の4段階の明るさが調節できます。

ヘッドホンと連動した可変出力ボリュームを搭載しています。
また、ヘッドホンと可変出力のON/OFFスイッチを搭載しています。

同軸2系統と光1系統のデジタル出力を搭載しています。

タイムサーチを搭載しており、時間指定による頭出しや2点間の繰返し演奏が可能です。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 CDプレイヤー
D/A変換方式 リアル20bitラムダスーパーリニア・コンバーター(4D/Aコンバーター方式)
フィルター 8倍オーバーサンプリングデジタルフィルター
GIC3次アナログフィルター
周波数特性 2Hz~20kHz
SN比 120dB
ダイナミックレンジ 100dB
全高調波歪率 0.0015%
チャンネルセパレーション 110dB
チャンネル間位相差 3゜以内
出力電圧 固定:2V(10kΩ負荷時)
    1V平衡(600Ω負荷時)
可変:0~2V(10kΩ負荷時)
ヘッドホン端子 最大出力80mW(32オーム負荷時)、Vol付(Line可変出力兼用)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 24W
外形寸法 幅480x高さ146x奥行390mm
重量 22kg
付属 ワイヤレスリモコン RC-222