DENON DCD-2000
¥189,000(1982年発売)
解説
DENONのCDプレイヤー1号機。
ピックアップ部には3スポット方式のレーザーピックアップを採用しています。
この方式では、符号検出用のメインのレーザースポットと、トラッキング誤差検出用の2つのサブ・レーザースポットで構成されています。この誤差検出用の2つのレーザー・スポットの反射光は電気信号に変換された後に誤差信号増幅器に入ります。ここでトラッキングが正確に行われている場合は誤差信号増幅器の出力は0となり、わずかでもズレがある場合は、誤差信号増幅器から入力差となって出力が生じます。この誤差出力はサーボ回路に入り、対物レンズを動かして、メイン・レーザー・スポットの位置を修正します。
また、ディスクの上下の変動に対しては、フォーカス・レンズの焦点が±1μmの精度で常に合うように、フォーカス・サーボ方式を採用しています。
レーザーピックアップで読み取られた信号は、まず前置増幅器で処理しやすいレベルまで増幅し、次にデータ・ストロー部回路で0か1を判別、続いてエラーを検出訂正したり、信号をインターリーブ以前の順番に並び替えた後、D/Aコンバーターによって、アナログ信号に変換してます。
D/A変換部には新開発のD/Aコンバーターを搭載しています。あらかじめ精度の高い信号を内部で発生させ、それを基準にしてコンバーターそのものの動作を正確に構成し、その値を内部のRAM(ランダム・アクセス・メモリー)に記憶させ、素子のバラツキによる誤差を自動修正してます。
駆動系にはCDプレイヤー用に開発されたDCサーボモーターを搭載したダイレクトドライブ方式を採用しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
<オーディオ> | |
チャンネル数 | 2チャンネル |
周波数特性 | 5Hz~20kHz ±0.5dB |
ダイナミックレンジ | 90dB以上 |
S/N比 | 90dB以上 |
高調波歪率 | 0.03%以下 |
クロストーク | 85dB以上(1kHz) |
ワウ・フラッター | 測定限界(±0.001%w.peak)イカ |
出力電圧 | 1.4Vrms(フルスケール時) |
<ディスク> | |
演奏時間 | 60分/片面 |
直径 | 120mm |
<信号フォーマット> | |
標本化周波数 | 44.1kHz |
量子化数 | 16bitリニア/チャンネル |
伝送ビットレート | 4.3218Mb/s |
<ピックアップ> | |
方式 | 対物レンズ駆動方式光ピックアップ |
対物レンズ駆動方式 | 2次元平行駆動 |
光源 | 半導体レーザー |
波長 | 7900Å |
<その他> | |
付属機能 | ランダムメモリー選曲(最大15曲) クイック選曲 スキップモニター メモリーストップ ポーズ リピート 出力ボリューム |
表示 | 演奏位置(5分ステップ) 曲数 演奏曲番号 演奏経過時間 出力ボリュームレベル |
その他 | レベル可変ヘッドホン端子 出力端子2系統(固定、レベル可変) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 24W |
外形寸法 | 幅320x高さ145x奥行234mm |
重量 | 5.6kg |