
DENON DCD-1650AR
¥99,000(1997年発売)
解説
ALPHAプロセッサーとリアル20ビットΛS.L.C.を搭載したCDプレイヤー。
独自の波形再生技術であるALPHAプロセッサーを搭載しています。
この回路では、CDのデジタルデータを元にして自然界に存在した時のアナログ波形に近づくように補間を行い、16ビットデータを20ビットクオリティで再現しています。また、録音時に不要帯域をカットした音楽データやテストCDのパルスデータなど記録方法が異なるCDをかけた場合には、入力信号を判断して遮断帯域を自動的に可変しています。これにより量子化歪みを低減し、よりリアルな音を実現しています。
D/AコンバーターにはΛS.L.C.を搭載しています。
このD/Aコンバーターはチップ内部にDENON独自のΛプロセッサーを搭載しており、さらなる高精度化を図ることで音質改善を実現しています。
トレイ部にはハイブリッド構成ローダーを採用しています。
この方式ではディスクトレイにプロテイン配合塗料を採用しており、高い防振性を発揮することでトレイの不要な振動を抑えています。また、振動抑止に効果が高い軽量・高剛性のアルミダイカストシャフト受けの採用や、トレイ下部にプレートを装備し、ディスクの回転によるトレイの微妙な変形も良くししています。
これにより安定した回転の確保と振動の吸収を実現し、より正確な信号の読取りを実現しています。
トレイレールの本体受け部にベアリングを使用しており、スムーズなトレイ駆動を実現しています。これにより正確なトレイ収納が得られるだけでなく、トレイの確実なホールドで振動による音への影響を最小限に抑えています。
サーボ回路にはデジタルサーボを搭載しています。
デジタル化することで再生するディスクに合わせて最適なサーボの設定が可能です。
電源部にはデュアルトランス構成を採用しており、デジタル部とオーディオ部のトランスを独立して搭載することで相互の信号干渉による信号劣化を抑えています。
また、電源のインピーダンスを下げるためインレットタイプの極太電源コードを採用しています。
デジタル出力は光と同軸の2系統を搭載しています。
また、アナログ出力は固定と可変の2系統を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
D/A変換部方式 | リアル20ビットラムダスーパーリニアコンバーター |
フィルター | 20ビット8倍オーバーサンプリングデジタルフィルター+GIC3次アナログフィルター |
周波数特性 | 2Hz~20kHz |
SN比 | 118dB |
ダイナミックレンジ | 100dB |
全高調波歪率 | 0.0018%(1kHz) |
チャンネルセパレーション | 110dB(1kHz) |
デジタル出力 | 光出力:1系統 同軸出力:1系統 |
アナログ出力電圧 | 固定:2V/10kΩ 可変:0.2~2V/10kΩ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20W |
外形寸法 | 幅434x高さ135x奥行340mm |
重量 | 11.9kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |