
DENON DCD-1650AL
¥99,000(1995年頃)
解説
ALPHAプロセッサーを搭載したCDプレイヤー。
アナログ波形再現技術であるALPHAプロセッサーを搭載しています。
CDなどに記録されているデジタルデータを手掛かりに、その音がアナログ波形に近づくようデジタルデータの補間を行い、16ビットデータを20ビットクオリティで再現します。また、録音時にfs/2以上の不要帯域をカットして記録した音楽データやテストCDのパルスデータなど、記録方法が異なるCDをかけた場合においても、入力信号を判断して遮断帯域を自動的に可変する適応型デジタルフィルターとしても機能します。
D/A変換部にはリアル20ビットΛS.L.C.(ラムダ・スーパー・リニア・コンバーター)を採用しており、ALPHAプロセッサーによって20ビットで再現された信号に対応しています。
ΛS.L.C.ではD/A変換の際にゼロクロスポイントをシフトすることで原理的にゼロクロス歪を排除しています。
ピックアップ駆動メカニズムのローダー部およびベースシャーシ部に新開発のものを採用しています。さらに、ディスクトレイには振動伝達を阻止するコラーゲンを配合した特殊塗料をコーティングしてディスクへの振動を除去しています。
また、Φ80mmの大型クランパーによるホールドで、ディスクを振動から守っています。さらにセンターメカレイアウトや重量級シャーシ、ボトムの低重心化を図ることで徹底した無振動設計を実現しています。
サーボ回路にはデジタルサーボを採用しています。
サーボ回路をデジタル化することで、演奏する1枚1枚のディスクに合わせて最適なサーボ量の設定が可能となっています。
固定と可変の2系統のライン出力端子を搭載しています。また、光と同軸の2系統のデジタル出力端子を搭載しています。
ダイレクト選曲やプログラム選曲、リピート、マニュアルサーチ、オートマチックサーチ、4段階ディスプレイディマー、フェーダー、ピークサーチ、オートエディット、オートスペース、ランダムプレイなどの機能を搭載しています。
4段階ディスプレイディマー機能を搭載しており、ディスプレイの明るさを調整できます。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
D/A変換部方式 | リアル20ビット4DAC・ラムダ・スーパーリニアコンバーター |
フィルター | 20ビット8倍オーバーサンプリングデジタルフィルター+GIC3次アナログフィルター |
周波数特性 | 2Hz~20kHz |
SN比 | 118dB |
ダイナミックレンジ | 100dB |
全高調波歪率 | 0.0018%(1kHz) |
チャンネルセパレーション | 110dB |
アナログ出力電圧 | 固定:2.0V/10kΩ 可変:0~2.0V/10kΩ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 17W |
外形寸法 | 幅434x高さ135x奥行340mm |
重量 | 10.3kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |