
DENON DCD-1500AE
¥80,000(2005年9月発売)
解説
AE(Advanced Evolution)シリーズのCD/SACDプレイヤー。
独自のアナログ波形再現技術であるAL24 Processingを搭載しています。
AL24 Processingは量子化歪を低減し、次世代メディアのハイビット化、ハイサンプリング化に対応させて開発されたアナログ波形再現技術です。この回路では入力されたデジタルデータを手掛かりとし、その音が自然界に存在したはずのアナログ波形に近づくようにデジタルデータの補完を行います。
これによりCDに記録された16bitの信号を24bitのクオリティで再現し、低レベル再生時の音楽再生能力を高めています。
メカニズム部にはDENON製のオリジナルメカニズムを搭載しています。
このメカニズムに搭載された3相ブラシレス・スピンドルモーターはシャフトが短く設計されており、SACD再生での高速回転時に発生する振動や揺れによるメカニズムの共振を抑えるとともに、ディスクの偏重心による内部共振を抑えて最適なサーボ環境を造り出しています。これにより精度の良い信号読み取りとプレイアビリティを確保しています。
また、異種素材を組み合わせたハイブリット構造S.V.H.(Suppress Vibration Hybrid)ローダーを採用する事でディスクドライブの安定度を高めています。
上級機種でも採用されている、D/Aコンバーターをマスタークロックとしてクロックを各デバイスへ供給する方式を採用しています。
また、SACD再生時のDSDデコーダー及びD/Aコンバーターへのクロック(DSDクロック)は、マスタークロックから専用デバイスに分周生成して供給しており、ジッターの影響を最小限に抑えています。
D/A変換部には24bitD/Aコンバーターを搭載しており、D/A変換部の後段にピュアアナログFIRフィルターのみを持つシンプルな構成としています。
DCD-1500AEではこのD/Aコンバーターをチャンネル当たり2つ差動動作で使用しており、より高音質な再生を可能にしています。
電源部ではデジタル電源用とアナログ電源用のトランス捲線をそれぞれ専用に分離して巻くことで相互干渉を低減しています。
Pure Directモードを搭載しています。
このモードではディスプレイ駆動用とデジタルデータのパルス信号をOFFにする事でオーディオ信号への悪影響を排除し、よりピュアな音楽再生を可能にしています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CD/SACDプレイヤー |
<SACD部> | |
信号方式 | 1ビットDSD |
チャンネル数 | 2チャンネル |
周波数範囲 | 2Hz~100kHz |
周波数特性 | 2Hz~50kHz -3dB |
S/N比 | 104dB(可聴帯域) |
ダイナミックレンジ | 104dB(可聴帯域) |
高調波歪率 | 0.0013%以下(1kHz、可聴帯域) |
ワウフラッター | 測定限界以下 |
出力レベル/インピーダンス | 2.0V/10kΩ |
<CD部> | |
チャンネル数 | 2チャンネル |
周波数特性 | 2Hz~20kHz |
S/N比 | 110dB |
ダイナミックレンジ | 100dB |
高調波歪率 | 0.0018%以下(1kHz) |
ワウフラッター | 測定限界以下 |
出力レベル/インピーダンス | 2.0V/10kΩ |
<総合> | |
出力端子 | デジタル(CDのみ):光1系統、同軸1系統 アナログ:L/R各1系統 |
付属機能 | ランダム リピート(1曲、全曲、プログラム) ディスプレイディマー |
消費電力 | 16W |
外形寸法 | 幅434x高さ135x奥行331mm |
重量 | 7.6kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RC-1020 |