DENON DA-S1
¥780,000(1993年頃)
解説
ALPHAプロセッサーを搭載したD/Aコンバーター。
D/A変換部にはALPHAプロセッサー(Adaptive Line Pattern Harmonized Algorithm)を採用しており、デジタルデータをベースにして自然界に存在するアナログ波形に近づくようデジタルデータの保管を行っています。
また、記録方法が異なるCDをかけた場合においても、入力信号を判断して遮断帯域を自動的に可変する世界初の適応型デジタルフィルター(Automatic
Low Pass filter Harmonic Adjustment)としても機能しています。
5種類のデジタルインターフェースを搭載しており、ST-Link、Tos-Link、平衡型ライン(AES/EBUバランス伝送)XLR、不平衡型(2線式同軸アンバランス伝送)RCA、BNCに対応しています。
また、DP-S1との使用の場合はST Gen-Lockによる同期ドライブも行うことができ、D/Aコンバーター側のマスタークロックでCDトランスポート側のICを同一タイミングで作動させることでデジタル伝送で生じるクロックのジッターを追放しています。
クロック発振回路にはレベルIとレベルIIの2つのモードを同時搭載しており、EIAJ規格で定められた業務用と民生用機器のサンプリング周波数に厳格に対応しています。
アナログ出力段にはFET入力ディスクリート無帰還A級DCアンプを搭載しており、低インピーダンスと広ダイナミックレンジを獲得しています。
また、DCサーボによって直流成分をカットしており、アンプやスピーカーを破損から守っています。
デジタルフィルター出力からデジタル演算によって反転信号を作り出し、D/Aコンバーターの出力段をバランス駆動しています。これにより精度を高め、より正確な信号伝送を可能にしています。
ΛS.L.C.を搭載しており、ゼロクロス歪を排除しています。
デジタル回路・アナログ回路、左右チャンネルを分離したレイアウトを採用しています。
銅メッキシールド構造を採用しています。
機種の定格
型式 | D/Aコンバーター |
チャンネル数 | 2チャンネル |
周波数特性 | 2Hz~20kHz ±0.2dB |
SN比 | 120dB |
ダイナミックレンジ | 100dB |
全高調波歪率 | 0.0015% |
チャンネルセパレーション | 120dB |
ワウ・フラッター | 測定限界(±0.001%W.peak)以下 |
出力電圧 | Unbalance:2.5Vrms(10kΩ負荷時) Balance:2.5Vrms(10kΩ負荷時) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 27W |
外形寸法 | 幅434x高さ141x奥行419mm |
重量 | 20.0kg |