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PMA-S1の画像
 解説 

UHC-MOSシングルプッシュプル回路を採用したプリメインアンプ。

増幅素子には大電流増幅素子であるUHC-MOSを採用しており、シングルプッシュプルによる大出力アンプという理想的な回路構成を採用しています。
UHC-MOSはバイポーラトランジスタと同等以上の増幅率を有しており、一般のMOS-FETの35個分、バイポーラトランジスタの3個分の電流リニアリティを1個の素子で可能にしています。また、MOS-FETの持つ音質再現能力も合わせ持っています。

UHC-MOSは単体では耐圧が低く接合容量が大きいことがネックとなります。
この問題点を解決して安定動作と変換特性の良さを引き出すため、カスコードブートストラップ接続を採用しています。これによりUHC-MOSにかかる電圧を常に一定にコントロールし、接合容量の大きさも解決しています。また、温度安定性も格段に向上しており、UHC-MOSの持つ音響特性を安定して引き出しています。

PMA-SA1ではカスコードブートストラップ接続によって電力増幅段に理想的な特性を実現し、安定した動作を得ています。これにより電圧増幅段をシンプルな構成とすることができ、色付けの無い音質を確保しています。
また、UHC-MOSの安定した動作とドライブ能力によって音楽信号を汚す原因となるソース抵抗を排除でき、高いドライブ力を持つ出力段とスピーカーを直結する回路構成を実現しています。

全段バランスアンプ構成を採用しており、内部電圧を低く抑えることで定電圧用の優れたデバイスの採用を可能にしています。また、ノイズや回路間の干渉も低く抑えることができ、さらにスピーカー出力電流がアース回路から分離されることでスピーカーは出力段のみによってドライブされることになります。

バランスとアンバランス入力の両方に対応したInverted ∑ Balance回路を搭載しています。
この回路では従来必要だった前段での個別の変換回路を不要としており、ダイレクトにバランス構成のパワー段に入力されるバランスダイレクト設計としています。

ボリュームには最高級オーディオ用の50型ボリュームを採用しています。
低歪率カーボンインクや金メッキ多接点ワイヤブラシを採用しており、より忠実な音楽再現性を実現しています。また、最大減衰量の-120dBまで高精度の音量コントロールを可能としています。
さらにボリュームのケースに黄銅削り出しケースを採用しており、外部振動の影響や外来ノイズの混入を排除しています。

電源トランスは防振特性に優れた砂型鋳物ケースに封入することで振動の影響を抑えています。また、振動の影響を受けやすいコンデンサーの固定にも砂型鋳物ホルダーを採用しています。

電源部は大電流が必要な出力段と安定性が必要な電圧増幅段をトランス巻線段階で分離独立させています。また、整流用のコンデンサーには低インピーダンス電極箔を採用した大容量電解コンデンサーと周波数特性の異なる高音質コンデンサーを組み合わせて音質の改善を図っています。さらに整流素子には低損失、低ノイズ、ハイスピードのショットキーバリアダイオードを採用しており、十分な電流供給能力とクリーンな電流供給を実現しています。
さらにリレーなどのコントロール系もトランス巻線から別系統として音質への影響を排除しています。

フォノイコライザー回路の初段にはローノイズFETを採用しています。
この回路は独立した専用安定化電源回路を備えた構成となっており、イコライザー回路のみのPower on/offが可能となっており、CD再生時などでイコライザー回路を使用しない場合はライン入力への影響を排除できます。

Precision Signal Ground回路を採用しており、制御系回路はプラスとマイナスの2電源間で動作させることでアース回路へ流れる電流を極限まで減らし、ノイズによるアース電位の揺らぎを排除しています。
これにより増幅基準電位を明確にして安定感のあるステレオイメージを再現しています。

内部レイアウトには6ブロック独立シャーシ構成を採用しています。
イコライザー/入力部、ボリュームコントロール部、電圧増幅部、電力増幅部、電源部、コントロール部を独立配置し、回路間の干渉を排除しています。
また、1.6mm厚の銅メッキ鋼板によるシャーシによって外部振動から信号回路を保護しています。

シンプル&ストレート化を徹底しており、プリアウト、メインイン端子、トーンコントロール、ラウドネス、ミューティング、ヘッドホン端子を排除しています。

高音質パーツを十分に検討したうえで採用しています。
削り出し金メッキピンジャックやOFC内部配線材、高音質抵抗やコンデンサー、鋳鉄製飲酒れ~t-あ、大型金メッキスピーカーターミナルなどを採用しています。

プレミアムシルバーデザインを採用しています。
また、ボリュームノブにはナチュラルウッドをはめ込んだデザインを採用しています。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
<パワーアンプ部>
定格出力(両ch駆動、CD1 - SP out) 50W+50W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.07%)
実用最大出力 100W+100W(4Ω、1kHz、THD 0.7%)
全高調波歪率 0.007%(1kHz、定格出力-3dB時、8Ω)
出力端子 スピーカー負荷:4Ω~16Ω
<プリアンプ部>
イコライザーアンプ出力 150mV(Rec out)
入力感度/インピーダンス Phono MM:2.5mV/47kΩ
Line:105mV/47kΩ
Balanced:105mV/100kΩ
RIAA偏差 Phono MM:20Hz~20kHz ±0.3dB
<総合>
SN比(Aネットワーク、入力ショート) Phono MM:88dB(入力5mV)
Line:105dB
Balanced:105dB
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 230W
外形寸法 幅434x高さ181x奥行508mm
重量 30kg