DENON PMA-390III
¥39,800(1998年発売)
解説
PMA-390IIをベースに改良が施されて誕生したプリメインアンプ。
UHCシングルプッシュプル回路の思想を継承し、PMA-390IIIのポテンシャルに合わせて開発されたHC(High
Current)シングルプッシュプル回路を搭載しています。
増幅素子には電流供給能力とピーク電流が通常のトランジスタの2倍の能力を持つHC-トランジスタを採用し、音楽の表現能力を向上させています。
電源部には、動作速度が速く、高い電源供給能力を持つファーストリカバリーダイオードを整流回路に採用しています。
また、リモートパワーオフ時の待機の消費電力を抑えるため、マイコン回路とオーディオ回路のそれぞれに専用の電源トランスを搭載しています。これにより待機時の消費電力を低減するだけでなく、オーディオ回路への干渉が排除され、ノイズを抑えています。
リスニング時などマイコンがコントロールを行わない時は、マイコンの全ての動作を停止するマイコンストップモードを採用しています。通常のリスニング時にはマイコンのクロック発振が停止してオーディオ系へのノイズの流入を解消しています。
CD、Phonoの入力切替用に、不活性ガス封入リレーを採用し、音を汚す原因になるノイズの発生を抑えています。さらに、大容量平滑用ブロックコンデンサや高音質カーボン抵抗/コンデンサーを採用しています。
プリアウト端子を搭載しています。
メインボリューム、ファンクションの切替、ミューティング、リモートパワーon/off(3系統のACアウトレット連動)の操作が可能です。また、DENONのCDプレイヤーやMDレコーダー、チューナー、カセットデッキの操作も可能です。
Rec outセレクターを搭載しており、3ヘッドカセットデッキのモニターや、レコードを聴きながらCDからMDへのダビングなどの操作が可能です。
ソースダイレクトスイッチを搭載しています。
Phonoイコライザーアンプを搭載しています。
ゴールドとブラックの2種類のカラーバリエーションがありました。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
<パワーアンプ部> | |
定格出力 | 50W+50W(8Ω、20Hz~20kHz) 100W+100W(4Ω、1kHz、EIAJ) |
全高調波歪率 | 0.02%(25W、1kHz、8Ω) |
ライン入力周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB(出力1W、8Ω) |
出力端子 | スピーカーAorB:4Ω~16Ω スピーカーA+B:8Ω~16Ω |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Line:150mV/47kΩ(ソースダイレクトon時) |
定格出力 | Pre out:1V(1kHz) |
Phono RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.5dB |
<総合> | |
SN比(聴感補正A、入力短絡) | Phono MM:86dB(5mV入力時) Line:107dB(ソースダイレクトon時) |
トーンコントロール | Bass:±8dB(100Hz) Treble:±8dB(10kHz) |
ラウドネス | +6dB(100Hz)、+6dB(40kHz) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 135W |
外形寸法(脚、ツマミ、端子含む) | 幅434x高さ120x奥行338mm |
重量 | 7.3kg |
付属:システムリモコン | |
外形寸法 | 幅54x高さ155x奥行29mm |
重量 | 約100g |