DENON AVP-5000
¥250,000(1991年頃)
解説
DSP(Degital Signal Processor)を搭載し、あらゆるプロセスをデジタルで高精度に処理するフルデジタルAVプリアンプ。
      
      サラウンドに、信号をデジタルのまま処理するD.S.P(Degital Signal Processor)を用いることによって音場設定の高精度化を図っています。
      さらに、ドルビープロロジック、パーソナルロジックをはじめ、メインとサブ2種類のパラメーターによりキメ細かく設定できる多彩なモードを搭載し、ソースの種類やリスニングルームの条件に合わせて設定が出来るようにしています。
      
      フルデジタル処理のドルビープロロジック回路に加え、ソフトや部屋の環境に応じた調整が可能な「パーソナルロジック」モードを搭載しており、シアター、ライブなどのDSPプレゼンスが行えるうえ、各ステージの細かな調整も可能です。
      さらに、スクリーンの透過特性を考慮したシネマイコライザー、スピーカーの特性を補正するパラメトリックイコライザーなどもデジタル処理し、様々な条件のスペースに合わせてより豊かな音場の再生が可能です。
      
      AVP-5000に入力された信号は、DAコンバーターでアナログ変換されて出力するまで、全ての工程をデジタル信号のまま処理します。
      さらに、OPT LINK、DIR(デジタル・インターフェース・レシーバー)、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)、DAコンバーターのそれぞれを最新のLSIで処理するディスクリートデジタル処理システムを採用することにより、各ステージの性能を向上させています。
      なお、アナログで入力された信号はデジタル信号にAD変換してからデジタル処理しています。
      
      ディスクリートデジタル処理システムの最終段を構成するDAコンバーター部は、フロント/センター/サラウンドのそれぞれを専用DAコンバーターで構成しており、各チャンネルごとにその目的に応じてそれぞれ最新のデジタル/アナログ変換技術を搭載しています。
      また、VTRなどのアナログ信号を精密に再現するため、ADコンバーターにも最新の技術を採用しており、L/Rチャンネルを同時に処理しAD変換することによりいそう特性を改善しています。
      
      光入力部にはパルス幅歪、ジッター値に優れた高速、低光伝送歪の光ファイバーモジュールを採用しています。これにより従来に比べて安定した光伝送を可能にしたほか、入射光量の変化に対しても十分考慮されています。
      また、DIR(デジタル・インターフェース・レシーバー)に入力された信号は、デジタルフィルター部において出力部のクロックタイミングを入力部と独立して構成しており、クロックの位相関係を内部動作に影響させないなど、光伝送時のジッターの影響を抑えています。
      
      ハイビジョンに対応するため、映像部には20MHz(水平解像度1500本以上)高帯域ビデオセレクター回路を搭載しています。
      また、映像出力にはS、コンポジットともにオンスクリーン可能なモニター出力と高画質専用のモニター出力を備え、幅広い用途に対応しています。
      さらに、音声入力部にもHi-Vision(3-1方式)に対応するディスクリート4チャンネル入力(リア、センターチャンネル専用入力)端子を搭載しています。
      
      銅メッキシャーシとアルミシールドによりアンプ内部を5つのブロックに分離しており、電源回路、デジタル回路、アナログ回路、映像回路、表示・コントロール回路を独立ブロックとして構成することで相互干渉を徹底排除しています。
      
      よりピュアな信号再生を行うため、オーディオ系とビデオ/コントロール系のトランスをそれぞれ独立させています。
      また、ACラインにはそれぞれフィルターを付加し相互干渉を排除するとともに外部機器からの影響も低減しています。
      
      アナログ信号入力部は高性能リレーによるダイレクト再生機能を搭載しており、入力信号を最短距離で出力端子に伝送することにより伝送ロスを最小限に抑えています。
      
      パワーアンプへ信号を伝送するアナログ部にはシングルチャンネルバッファーアンプを採用したほか、ボリュームにはアルミダイキャストモータードライブボリュームを全チャンネルに採用しています。
      
      AVP-5000をオーディオ専用プリアンプとして使用する場合に映像回路を電源からシャットアウトするビデオオフ機能を搭載しています。
      
      マルチファンクションFLディスプレイを搭載しており、24文字、ドットマトリクス、ディスプレーオフが可能です。
      
      液晶表示、バックライト付学習リモコンが付属しています。
			
機種の定格
| 型式 | AVプリアンプ | ||||
| <アナログ部> | |||||
| アナログ入力 | CD、AUX、Tuner、Tape1、2、DBS/BS、TV、VDP、 VCR1、2、V-AUX(Hi-Vision Center/Rear)  | 
                ||||
| アナログ出力 | Pre Out(8系統):Front L/R、Center L/R、Rear L/R、Mono1、2 Rec Out(4系統):VCR-1、2、Tape1、2  | 
                ||||
| 周波数特性 | 10Hz~100kHz +0 -3dB(Direct Mode) | ||||
| 高調波歪率 | 0.005%(20Hz~20kHz、Direct Mode) | ||||
| SN比 | 105dB(Direct Mode) | ||||
| <デジタル部> | |||||
| デジタル入力 | Optical(4系統):DBS/BS、VDP、CD、DAT Coaxial(2系統):DBS/BS、CD  | 
                ||||
| デジタル出力 | Optical(1系統):DAT | ||||
| サンプリング周波数 | 32kHz、44kHz、48kHz | ||||
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz ±0.5dB | ||||
| <ビデオ部> | |||||
| ビデオ入力 | コンポジット(6系統):DBS/BS、TV、VDP、VCR1、2、V-AUX S端子(6系統):DBS/BS、TV、VDP、VCR1、2、V-AUX  | 
                ||||
| ビデオ出力 | 
      
 
  | 
                ||||
| 周波数特性 | コンポジット:0.5Hz~20MHz +0 -3dB(1Vp-p/75Ω、Monitor Out1) S端子:0.5Hz~20MHz +0 -3dB(1Vp-p/75Ω、Monitor Out1)  | 
                ||||
| <総合> | |||||
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
| 消費電力 | 50W | ||||
| 外形寸法 | 幅434x高さ140x奥行408mm | ||||
| 重量 | 約14.0kg | ||||
| 付属 | リモコン | ||||