dCS Scarlatti Clock
¥1,350,000(2007年5月発売)
解説
Scarlattiシリーズのマスタークロックジェネレーター。
高い精度を持つ安定したマスタークロックによってD/Aコンバーターやトランスポートをシンクロナイズさせることで、より質の良い再生を可能にしています。
回路にはデュアル発振器システムを採用しており、エージングされたクリスタルオシレーター(VCXOx2)を選別してマッチペアで使用しています。使用するクリスタルはそれぞれ異なるドリフト傾向を保っているため、長時間かけて選別マッチする必要があります。各々の個性や特徴を内部DSPに入力し、各マスタークロックユニットを作り上げることによって温度や経年変化による安定度を上昇させています。
出力端子は8系統備えています。これらの端子にはそれぞれバッファーを装備しており、接続機器から逆流する不良成分を遮断しています。
クリスタル発振は、22.5792MHzまたは24.5760MHzから44.1kHzまたは48kHzを作り出します。それをサポートするコントロールボードには新たに独自設計した高速FPGA、DSPと新設計のパワーサプライを搭載しています。これにより2ナノセコンド以下のハイスピードな立ち上がりを達成し、ジッターは大幅に低減されています。
さらに高い精度を求める場合は、原子時計などの外部発振器からの受信も可能となっています。
Scarlatti Clockにはアップグレードキットがありました。
アップグレードでは新たにUSB2.0Bタイプコネクターを搭載され、24/192kS/s PCM、およびDoPフォーマットにパッケージされたDSDに対応します。
機種の定格
型式 | マスタークロックジェネレーター |
クロック発振 | 高精度温度補正 Dual VCXO |
クロック周波数 | 44.1kHz、48kHz 88.2kHz、96kHz(バージョンアップ後) |
精度 | ±0.1ppm(通常値) |
ワードクロック出力 | ワードクロック(BNC):8系統、6系統(バージョンアップ後) SPDIF(BNC):1系統(バージョンアップ後) SPDIF(RCA):1系統(バージョンアップ後) |
外部入力 | BNC:1系統(75Ω) 32、44.1、48、88.2、96kHz、1MHz、5MHz、10MHz、クロック受け入れ |
電源電圧 | AC100V±10%、50Hz/60Hz |
消費電力 | 8W(定格) 12W(最大) |
外形寸法 | 幅460x高さ73x奥行405mm(本体のみ) |
重量 | 9.8kg |
別売 | バージョンアップサービス(¥210,000) |