
DBX CX-1
¥430,000(1987年発売)
解説
オーディオソースと様々なビデオソースが共存する時代にコントロールアンプはどうあるべきかをテーマに開発されたアンプ。
ドルビープロロジック回路を搭載しています。
従来のドルビーサラウンドは、フロント3チャンネルとリア1チャンネルの4チャンネルで構成された劇場用ドルビーサラウンド方式のうち、センターチャンネルを省略した回路構成となっていました。これに対しドルビープロロジック回路では方向性強調回路によってセンター成分とL/R成分を調整する事で劇場用システムと同じサラウンド効果を得ています。
CX-1ではドルビー入力のレベルやバランスもフロントパネルから調整が可能です。
2チャンネルデジタルディレイ回路を搭載しており、アンビエンスを調整する事で拡がりある音場を獲得しています。
フォノ入力のMM回路にはローノイズFETを採用しています。また、あらゆる種類のカートリッジに対応できるようキャパシタンス・セレクターを装備しています。
また、MC回路にはハイスピード・ローノイズのバイポーラジャンクショントランジスタを採用しており、ワイドなダイナミックレンジとフラットな周波数特性を獲得しています。
テープ/映像入力部にも十分なバッファーを施す事でオーディオ信号とビデオ信号間の干渉を低減しています。
トーンコントロール回路は切換式となっており、通常の低域/高域カーブと、低域のみ/帯域全体チルトの切換が可能となっています。
チルト・コントロールはdbxのサウンドフィールド・イメージング・スピーカーシステムの設計思想から生まれた回路で、200Hz以上の帯域全体を調整する事ができます。
さらに超低域用フィルターを搭載しており、反ったレコードやノイズの多いソースにも対応しています。
外部プロセッサー入出力端子を装備しています。
レックアウトセレクターを装備しています。
スピーカーL/R反転スイッチを装備しています。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
周波数特性 | Phono:20Hz~20kHz ±0.15dB |
Phono雑音 | MM:-80dB MC:-82dB |
歪率 | 0.003% |
最大出力レベル | 10V RMS |
入力インピーダンス | Line:49.5kΩ Phono MM:47kΩ Phono MC:50/100/200Ω切換可能 |
出力インピーダンス | 332Ω |
トーンコントロール | 低域:
シェルビング:±3dB(300Hz)、±11dB(20Hz) ノンシェルビング:±3dB(120Hz)、±10dB(20Hz) 高域(シェルビング):±3dB(4kHz)、±7dB(20kHz) チルト:200Hz以上 ±1dB/oct、±7dB(20kHz) |
セパレーション | -90dB(1kHz) -70dB(20kHz) |
ソース間クロストーク | -90dB(20Hz~20kHz) |
ドルビーサラウンド | 5チャンネル(FL、FR、CF、RL、RR) dbxVCA、RMSディテクター使用 プロロジック・ステアリング回路 (チャンネル・レベル調整用シェイプト・ノイズ自動切換、バランス・コントローラー、ドルビーレベルLEDインジケーター付き) |
デジタルディレイ | 周波数特性:5Hz~8kHz ダイナミックレンジ:96dB ディレイ・タイム:19.1ms(L)、21.8ms(R) (2.7ms~43.7ms内部調整可能) アンビエンス・リカバリー・モード:L&R、L-R&R-L、L+jR |
外形寸法 | - |
重量 | - |