DBX 4320
価格不明(1987年頃)
解説
業務用としてのシビアな条件を満たした上でdbxならではのアイデアを盛り込んだパワーアンプ。
マルチオペレーティングモードを採用しています。
リアパネルのオペレーティングモードセレクターにより、4チャンネルドライブアンプ、2チャンネルドライブアンプとして動作でき、4チャンネル(ノーマルモード)では合計4本、2チャンネル(ブリッジモード)では2本のスピーカーがドライブ可能です。
パワーデバイスにはMOS-FETを各チャンネル2個ずつパラレルプッシュプルで採用しています。電流供給能力向上を図る一方、1,600Wものドレイン損失によって余裕のキャパシティを実現しています。
電源部にはレギュレーションに優れたバイファイラ巻による超大型トロイダルトランスと、54,000μFの電源電解コンデンサーを搭載しています。
リアパネルの負荷インピーダンスセレクターによって2Ωまでのローインピーダンスに対応しています。これによりスピーカーのパラレル接続によって合成インピーダンスが低くなった場合でもアンプにストレスをかけずにドライブが可能です。
入力回路は最大+24dBvに耐える高入力設計となっています。
また、バランス型キャノンコネクターと3pフォーンジャックの2ウェイ入力に対応しており、2pフォーンプラグを差し込むと内部で自動的にアンバランス型入力に切換えられます。
保護回路としてショート検出及び過電流検出型プロテクターを搭載しています。
フロントパネルのエアインテイク部から取り入れた空気をクーリングファンでリアパネル部へ逃がす強制冷却方式によってアンプ内部で発生した熱を効果的に放熱しています。
ファンスピードはハイとローの2段切換えが可能となっています。
フロントパネルには6mm厚のアルミニウムを使用しており、強度を高めるとともにラフな扱いにも耐えるよう加工が施されています。また、ツマミ類は移動や輸送時の安全性を考慮してご操作を防ぐようパネル面から一段奥に配置しています。
各チャンネルのツマミ上部にはオペレーション、シグナル、クリップの各LEDインジケーターを搭載しています。
機種の定格
| 型式 | ステレオパワーアンプ |
| 定格出力 | 120Wx4(8Ω、4ch動作、1kHz、THD 0.02%以下) 135Wx4(4Ω、4ch動作、LOADセレクターSW、1kHz、THD 0.05%以下) 350W+350W(8Ω、2chブリッジ接続、1kHz、THD 0.05%以下) |
| 周波数特性 | 5Hz~200kHz +0 -3dB(1W、8Ω) |
| スルーレート | ±60V/μs |
| ダンピングファクター | 100以上(1kHz、8Ω) |
| S/N比(入力ショート、IHF-A) | 110dB |
| チャンネルセパレーション | 90dB以上(1kHz) |
| 入力感度 | バランス:0.775V/10kΩ |
| 最大入力 | +24dBv |
| 入力端子 | XLR型、3pフォーンジャック |
| インジケーター | オペレート、シグナル、クリップ(各チャンネル) |
| 消費電力 | 580W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅482.5x高さ132/142(脚付)x奥行411/451(ハンドル含)mm |
| 重量 | 25.3kg |
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