オーディオの足跡

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Helicon400の画像
 解説 

創業20周年モデルとして、フラッグシップモデルであるEuphoniaの技術をベースに開発されたスピーカーシステム。

低域には16.5cmコーン型ウーファーを2個搭載しています。
振動板はファイバー自体の共振防止効果に加えて多層コーティングを施すことで不要な共振を抑えています。
2つのウーファーユニットのうち片方は500Hzから上を自然減衰しており、3kHzまではシングルドライブとなっています。これにより量感のある低域とヌケの良い中域を実現しています。
それぞれのユニットはEuphoniaと同様に独立したチャンバーに納められており、背面ダクト構造で風切り音やチフノイズを抑えています。

高域には2.9cm(別カタログでは2.5cmと記載)ソフトドーム型ツィーターと10x55mmリボン型ツィーターを搭載したハイブリッド構成となっています。
ドーム型ツィーターは振動板にシルクダイアフラムを採用しており、3kHz以上の帯域を受け持っています。リボン型ツィーターは10kHz以上で動作しており、ドーム型ツィーターの広域分散をサポートしています。
マウントベースには6mm厚のアルミ材が用いられており共振を抑えています。また、位相特性を考慮して取り付け位置はミリ単位で厳格にコントロールされています。

ネットワーク部にはプリント基板ではなく手差しのハードワイアリング処理を採用しており、音の色付けを排除しています。
また、専用のチャンバーに納めた上でMDF材のベースに直付けされています。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
内部はウーファー用に2つのチャンバーを持ち、さらにネットワークにも専用のチャンバーを設ける事でネットワークへの音圧の影響を防いでいます。
板材にはMDFを使用しており、多層ラミネートする特殊な構造によって独特のカーブラインとともに剛性を高めています。
さらに、パネル内の側面に補強を非対称構造で配しています。
外観は天然木突板を用いた光沢仕上げが施されています。

マウントベースにはMDF材を採用しています。
高さ調節が可能なスパイクフットが付属しています。

バナナプラグにも対応したバイワイヤリング対応の大型バインディングポストを採用しています。

※管理人を所持している2003年と2005年のカタログで仕様が異なっていたので両方記載しておきます。

機種の定格
方式 4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型
使用ユニット 低域用:16.5cmコーン型x2
高域用:2.9cmドーム型、10x55mmリボン型
※2005年カタログでは高域用ツィーターを2.5cmドーム型と記載しています。
周波数特性 31.5Hz~28kHz ±3dB
31.5Hz~27kHz ±3dB(2005年カタログ記載)
インピーダンス
入力感度 88.5dB/2.83V/m
88dB/2.83V/m(2005年カタログ記載)
クロスオーバー周波数 500Hz、3kHz、10kHz
700Hz、3kHz、13kHz(2005年カタログ記載)
推奨アンプ出力 30W~300W
50W~300W(2005年カタログ記載)
外形寸法 幅219x高さ1,026x奥行446mm(スパイク含まず)
幅264x高さ1,026x奥行490mm(スパイク含まず、2005年カタログ記載)
重量 28.0kg
31.7kg(2005年カタログ記載)