
COUNTERPOINT Solid-M8
¥255,000(1994年頃)
解説
ソリッドステート素子の持つ可能性をカウンターポイント独自のハイブリッドテクノロジーで追求・開発したソリッドステートシリーズのラインレベルアンプ。
Solid-M8はソース信号の密度や純度を損なわずに一定レベルの信号に整えてパワーアンプへ送ること実現するため、可能な限りシンプルでストレートな回路設計を採用しています。
増幅回路は信号経路にICを組み込まず、定電流差動FET入力段をはじめ全てのステージをディスクリート出構成しています。
また、俊敏なトランジェントを維持しソース信号をピュアに再現するため、オーバーオールのNFBは用いずに入力段とカレントミラー負荷差動増幅段でわずかなローカルNFBをかけ、さらに独自のチューニングを施して動特性を重視した音作りを目指しています。
使用パーツを厳選し、個々の定数を最適化して回路の洗練を重ねることで、400kHzに及ぶワイドレンジ化に成功しています。これにより低域と高域の位相ズレを低減して優れたリニアリティを実現しています。
電源部にはカウンターポイント自社製のトランスを使用しており、左右チャンネル独立とし、各段それぞれ別個にレギュレートすることで相互干渉を抑えています。
ノンNFB設計ではゲインが高くなるため、アンプのボリュームを絞った状態で再生しがちになります。
Solid-M8では12/18/24dBの3種類のゲイン設定が選択できるようになっており、使用機器の出力レベルやスピーカーの能率に合わせてセットアップできるように配慮されています。
フロントパネルには10mm厚のソリッドアルミニウムを採用しています。
このパネルはカウンターポイントのメタルショップで独自に精密加工したもので、内部回路を不要振動から保護し、温度安定性を確保しています。
ラインレベル入力6系統とテープデッキ入出力2系統の入力系統を搭載しています。
また、メイン出力は2系統としてパワーアンプ2台によるバイアンプ接続にも対応しています。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
ゲイン | 標準設定:12dB ※18/24dB切換え可能 |
入力インピーダンス | 33kΩ(非選択入力100Ω) |
出力インピーダンス | 120Ω |
出力レベル | 12V(最大) |
歪率 | 0.025%以下 |
周波数特性 | 2Hz~400kHz |
SN比 | 85dB |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 18W |
外形寸法 | 幅483x高さ65x奥行305mm(最大) |
重量 | 5kg |