COUNTERPOINT SA-12
¥398,000(1980年代後半頃)
解説
真空管とMOS FETを採用したハイブリッドコンセプトのステレオパワーアンプ。
全ての電圧増幅ステージと出力ステージのドライバー用に真空管を採用しています。
この真空管で構成したフロントエンドがローインピーダンス/ハイカレントなMOS
FETによる出力段へカップリングされており、これによって真空管アンプ独特の音を持ちながらMOS
FETのパワーレスポンスを得ています。
NFBによる特性向上を、音楽的なものとしてカウンターポイントが認めていないため、出力段はNFBループを構成していません。
ノンNFB回路構成とするとともに、徹底したアース処理、慎重に設計された電源供給回路を採用することでSA-12の能力を磨いています。
電源を投入した際に直流部分が流れたり、ACパワーサプライに何か突発の自体が起こったりした時のため、オートマチック・ミューティング機構を搭載しており、スピーカーを保護しています。
アンプの信頼性を大切なファクターとして考えて設計されており、ドイツ・ローデルシュタイン製メタルフィルムレジスタを始めとして特に信頼性の高いパーツで全サーキットを実現しています。
これにより物理特性だけでなく、音楽再現そのもののクオリティを向上しています。
ブラックタイプ以外にシルバータイプもありました。
機種の定格
型式 | ハイブリッド・ステレオパワーアンプ |
実効出力 | 140W(4Ω) 80W(8Ω) |
入力インピーダンス | 47kΩ(100pF時) |
全高調波歪率 | 1%以下(80Ω、実効出力時) |
周波数特性 | 5Hz~100kHz |
SN比 | 92dB以上 |
ダンピングファクター | 8.9(8Ω、1kHz) |
利得 | 29dB |
使用真空管 | 6DJ8(双三極管)x4本 |
消費電力 | 60W |
外形寸法 | 幅480x高さ113x奥行322mm |
重量 | 15kg |