CORAL X-V
¥43,800(1台、1980年頃)
解説
X-VIIの設計思想を継承し、デジタルソースへの対応を図ったスピーカーシステム。
      
      低域には26cmコーン型ウーファーを搭載しています。
      コーン紙には、コーラル独自の製法によりパルプをブレンドしたコルゲーション付きのストレートコーンを採用しており、軽く強靭なコーンを実現しています。
      さらに、リニアリティの改善を図ったダンパーや過渡特性の向上を図ったボイスコイルなどとの組み合わせにより、ハイパワー時のリニアリティを改善しています。
      
      中域には7cmハードドーム型スコーカーを搭載しています。
      可能な限り広帯域を受持たせるため、ダイアフラム素材には従来のスーパージュラルミンより遥かに硬くしかも軽いMg-Cu添加超硬質合金を独自に開発して採用しています。
      さらに、タンジェンシャルエッジや指向特性を改善するイコライザー、foを低くする大型バックキャビティ、過渡特性の向上を図ったアルミリボン線のエッジワイズ巻ボイスコイル、大型フェライトマグネットなどを採用することで広帯域スコーカーを実現しています。
      
      高域には2cmハードドーム型トゥイーターを搭載しています。
      ダイアフラムにはスコーカー同様にMg-Cu添加超硬質軽合金ダイアフラムを採用しており、高精度のイコライザーを設ける事で歪の低減と指向特性の改善を図っています。
      
      ネットワーク部は、ヒアリング重視によって定数を決定し、厳選した磁性材料の積層コア入りコイルをはじめ、メタライズドフィルムコンデンサーを使用するなど、音質改善を図っています。
      
      エンクロージャーは、適切な補強を施す事で共振をコントロールしています。
      また、バスレフ型エンクロージャーとしてウーファーとのマッチングをヒアリングと測定から追いつめています。
			
機種の定格
| 方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 | 
| 使用ユニット | 低域用:26cmコーン型 中域用:7cmドーム型 高域用:2cmドーム型  | 
                
| インピーダンス | 6Ω | 
| プログラムソース入力 | 110W | 
| 瞬間最大入力 | 220W | 
| 再生周波数帯域 | 30Hz~35kHz | 
| クロスオーバー周波数 | 600Hz、6kHz | 
| 出力音圧レベル | 92dB/W/m | 
| 外形寸法 | 幅315x高さ585x奥行320mm | 
| 重量 | 18kg |