CORAL CX-77
¥61,000(1台、1976年頃)
解説
厳格な左右対称のユニット配置を採用しつつ、徹底的な試聴を重ねることで音を磨き上げ、ハイ・リニア・サウンドを追求したスピーカーシステム。
低域には30cmコーン型ウーファーを搭載しています。
コーンには、特殊漉法されたコーン紙の表面に比重0.3直径0.1mmの中空クリスタル微粒子をコーティングしたコーラル独自のマイクロクリスタルコーン紙を採用しています。これにより分割振動を改善し、低域、中低域のトランジェント特性を高めています。
さらに、直線性に富んだフリーエッジやダイカストフレームなどにより低域再生の改善を図っています。
中域には5cmハードドーム型スコーカーを搭載しています。
ダイアフラムには、高硬度のチタニウムを独自の成型法でドーム状に成形して採用しています。また、CCAW採用のボイスコイルにより質量バランスを保ち、高域限界を拡大するとともにトランジェント特性を向上させています。
また、ボビンにはアルミを採用することで耐入力を改善しています。
高域には2cmハードドーム型トゥイーターを搭載しています。
ダイアフラムには、歪の排除とトランジェント特性の向上、高域再生限界の可能性を追求し、厚さ18ミクロンのスーパージュラルミンによるハードドーム型振動板を採用しています。
前面には中域用と広域用の2つのレベルコントロールを搭載しています。
ネットワークには、大入力時にも非直線歪を生じない高透磁率のフェライトコア使用コイルと、マイラコンデンサを採用しています。
エンクロージャーは高密多層構造のパーティクルボードを使用したバスレフ型で、側板、バッフル板、裏板に補強処理が施されています。また、吸音材には吸音効果の高いエステルウール、テトロンウールおよび軟質フェルト材の3種類を使用しています。
仕上げはUVDコーティング塗装が施されています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:30cmコーン型 中域用:5cmドーム型 高域用:2cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 30Hz~40kHz |
インピーダンス | 8Ω |
プログラムソース入力 | 80W |
クロスオーバー周波数 | 700Hz、7kHz |
出力音圧レベル | 94dB |
外形寸法 | 幅390x高さ650x奥行320mm |
重量 | 22kg |