CORAL A-550
価格不明(1967年頃)
解説
音質制御回路やMC用ヘッドアンプを搭載したプリメインアンプ。
管球式アンプに比べて音が硬いと言われていたトランジスタアンプの音質を改善するため独自の音質制御回路を搭載しています。
Phono1端子には高感度ヘッドアンプを搭載しており、MC型カートリッジが入力トランス無しで使用できます。
また、Phono2端子はMM型カートリッジ用となっています。
メインアンプ部はシリコントランジスタで構成されており、ロスになる部分を徹底的に省いて初段からパワー段までを直結した進化色を採用しています。
SCRを用いた純電子式の保護回路を搭載しており、出力端子がショートした場合に動作することでパワートランジスタを破損事故から保護します。
2系統のスピーカー出力端子を搭載しています。
プリアンプ部とメインアンプ部を独立して使用できます。
ラウドネスコントロールやハイカットフィルター、ローカットフィルター、テープモニター、ヘッドホン端子、DINコネクターなどを搭載しています。
フロントパネルにはアルミ引抜材にアルマイト処理が施されたものを採用しています。
また、ウッドケースにはユーラシアン・チーク材を採用しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
ミュージックパワー | 50W(4Ω) |
実効出力 | 18W/18W(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.8%以下 |
周波数特性 | 20Hz~40kHz ±2dB |
出力帯域特性 | 25Hz~40kHz -3dB |
S/N比 | Phono1:60dB Phono2:65dB Tuner、Aux:70dB |
残留雑音 | 1mV |
入力感度(実効出力時、1kHz) | Phono1:0.04mV Phono2:2.5mV Tuner、Aux:200mV |
ダンピングファクター | 30(8Ω) |
ラウドネスコントロール(Volume-30dB) | 100Hz:+7dB、10kHz:+6dB |
トーンコントロール | Bass:±12dB(100Hz) Treble:±12dB(10kHz) |
ローフィルター | 50Hz、-8dB |
ハイフィルター | 10kHz、-8dB |
スピーカーインピーダンス | 4Ω~16Ω |
使用半導体 | トランジスタ:20個 ダイオード:7個 SCR:1個 |
電源電圧 | AC100V/117V/220V/240V |
外形寸法 | 幅400x高さ146x奥行278mm |
重量 | 6kg |