COPLAND CTA301
¥280,000(1994年頃)
解説
真空管を使用した管球プリアンプ。
信号スイッチ回路は全て回路基板に付けられたパラジウム金メッキ回路で行っており、信号経路を合理的に短縮して悪影響を防いでいます。
また、MM型とMC型の両方のカートリッジに対応するイコライザーは、等化特性の正確さと聴感上の自然さからCR型パッシブイコライザーを、その前段には高出力低歪のSRPP回路をダブルトライオードの構成で採用しています。
電源供給回路は全て系統別に安定化しており、超高域で起こりやすい相互干渉をフィルムコンデンサーで防止しています。さらに、安定化回路には過負荷に対するプロテクション回路が含まれています。
また、各真空管のカソードバイパスコンデンサーは、低音域には電解、中音域に対してはタンタル、高音域にはポリプロピレンとして、3種類のコンデンサを並列使用しています。
電源スイッチをオンにしてから、必要な直流電圧まで20秒かけて到達するソフトスタートを採用しています。
これにより、コールド状態より突然突入する過大なストレスから保護され、長期にわたって信頼性の高い動作を実現しています。
フロントパネルはヘアライン仕上げの8mm厚アルミ削り出しで、バランスよく配置されたつまみも同じくテーパー加工を施したアルミ削り出しのものを採用しています。
電源コードはシールドタイプのベルデン極太コードを採用しています。
機種の定格
型式 | 管球式プリアンプ |
周波数特性 | 5Hz~100kHz ±1dB 2Hz~200kHz -3dB |
RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.5dB |
出力電圧(47kΩ負荷時) | 定格:2V 最大:50V |
全高調波歪率 | Phono:0.05%(2V/1kHz)以下 Line:0.01%(2V/1kHz)以下 |
入力感度 | Phono:2.0mV/出力2V Line:170mV/出力2V |
入力インピーダンス | Phono:47kΩ/120pF Line:75kΩ |
出力インピーダンス | 2.8kΩ |
Phono最大許容入力 | 150mV |
SN比(IHF/入力ショート) | Phono:76dB Line:90dB |
入出力間位相 | Line:全てのライン入力に対して逆相 Phono:正相 |
使用真空管 | イコライザー:E83ccマッチングペアーx2組 ライン:E82ccx2本 |
消費電力 | 32W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅430x高さ125x奥行き375 |
重量 | 8kg |