Cello Encore 150 Mono
¥2,300,000(2台1組、1996年頃)
解説
低能率スピーカーであっても不足の無いドライブ能力と大きなダイナミックレンジを確保したモノラルパワーアンプ。
左右独立筐体となるモノラル構成とすることでチャンネル間の相互干渉を完全に排除しています。
また、完全バランス増幅アンプ構成となっており、1台の筐体には完全に同一設計されたアンプが2台収められています。そして、BTL接続することで信号の+側と-側波形をそれぞれ専用回路で増幅しています。
電源部にはデュアルチョークインプット方式を採用しており、大電流から微小電流まで安定した供給を実現しています。
また、ゆとりのある大容量トランスやコンデンサーを搭載しています。
負荷に敏感な管球式プリアンプを使った場合などに、パワーアンプの入力インピーダンスによってはプリアンプの持ち味が発揮できないこともあります。Encore 150 Monoでは事実上無限大とも言える入力インピーダンス1MΩの超ハイ入力インピーダンス設計を導入しており、負荷に敏感なプリアンプを組み合わせた場合にも過酷な負荷をかけないようにしています。
また、出力インピーダンスは低く抑えられており、高能率なスピーカーに対しても残留ノイズを気にさせない設計となっています。
アースポイントの異なる各種のプリアンプを組み合わせた場合にも最良のコンディションで使いこなせるよう、入力端子のアース側をコンタクトとフロートとに切り替えるスイッチを搭載しています。
入力端子には一般的なXLR端子を使わず、より信頼性の高いフィッシャー端子を採用しています。
スピーカー端子はトライワイヤリング駆動まで可能な3系統並列端子を採用しています。
機種の定格
| 型式 | モノラルパワーアンプ |
| 出力 | 150W(8Ω) 300W(4Ω) |
| 入力感度 | 1.8Vrms(8Ω、150W) |
| インピーダンス | 1MΩ |
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz ±0.2dB |
| 全高調波歪率 | 0.1%以下(8Ω、150W) 0.2%以下(4Ω、300W) |
| ダイナミックヘッドルーム | 3dB |
| S/N比 | -110dB(10Hz~22kHz) |
| ダンピングファクター | 200以上 |
| 電源 | AC100V、50Hz~60Hz |
| 外形寸法 | 幅480x高さ160x奥行600mm |
| 重量 | 36kg |
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