オーディオの足跡

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System6000の画像
 解説 

SL600にキャビネットの無いウーファーモジュールを組み合わせたスピーカーシステム。


SL600

低域には15cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットはダストキャップの無い完全なワンピース構造となっており、コーン素材にはセレッション独自のノウハウによる特殊な化学材料が用いられています。エッジは分子結合によってコーンと緊密に結ばれており、センターからエッジまでシームレスを実現しています。
磁気回路にはフェライトマグネット、フレームにはダイキャストフレームを採用しています。

高域には3.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
振動板にはメタルコーンを採用しており、ボイスコイルはメタルコーン上にダイレクトにワインディングされ、特殊なサスペンションの支持によって優れたレスポンスを得ています。また、ボイスコイルから発生する熱はメタルコーンそのものがヒートシンクの役目を果たして熱を発散させる構造となっており、ユニット単体で140Wという優れた耐入力特性を獲得しています。
フレームにはダイキャストフレームを採用しており、不要な振動を排除しています。

エンクロージャーにはエネルギー蓄積効果の少ない航空機用アルミハニカム材を使用しており、木製キャビネットの共振に起因するタイムディレイを排除しています。


ウーファー部

System6000ではレクトロニッククロスオーバーによって100Hz以下をウーファーモジュールが受け持っています。
ウーファーモジュールはダブル・ダイポール・ウーファーアレイと呼ばれ、2エレメントFMダイポールアンテナと音響上同等の働きをします。

低域用ユニットには30cmコーン型ウーファーを2個搭載しています。このユニットには新開発の強力ダブルマグネットとダイカストフレームを採用しています。

System6000ではウーファーユニットは前後にマウントしており、中央にはヘビーデューティなクリフストーンタイプのスタンドが組み込まれています。
また、SL600を支えるセンターポールには金属粒と細石を充填し、さらに4本の大型スパイクによってシステム全体を床にしっかりと固定できるように設計されています。

専用のコントローラー(クロスオーバー/イコライザー)が付属してウーファーのレベルとレンジが可変できます。

System6000はバイアンプ方式によってドライブされるため2台のパワーアンプが必要です。パワーアンプは最低100W+100W以上のアンプでより良好な結果が得られます。
同一のアンプを使用した状態でコントローラーのFrequency Rangeを60Hz、Level Controlを5に設定するとSL600と同じ特性が得られます。そして、Frequency Rangeを20Hz、Level Controlを6または7に設定するSystem6000の性能がフルで発揮できます。

すでにSL600を所有しているユーザー用にウーファーモジュールとコントローラーのみの販売もされていました。

機種の定格
方式 3ウェイ・4スピーカー・フロア型
<ハイ-ミッドセクション(SL600)>
方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:15cmコーン型
高域用:3.5cmドーム型
周波数特性 75Hz~20kHz ±3dB
出力音圧レベル 82dB SPL/W/m
インピーダンス
最大許容入力 200W
クロスオーバー周波数 2.3kHz
キャビネット内容積 12リットル
外形寸法 幅200x高さ370x奥行235mm
重量 5.1kg
<ウーファーセクション>
形式 ダブル・ダイポール・ローフリケンシーアレイ
使用ユニット 超低域用:30cmコーン型ウーファーx2
インピーダンス
感度 SL600にマッチ、可変型
最大許容入力 200W
固定スパイク 4本(調節可能)
外形寸法 幅536x高さ825x奥行380mm(システム全体)
重量 40kg(システム全体)
<コントローラーセクション>
形式 4thオーダー、100Hz、クロスオーバーフリケンシー
入力インピーダンス 100kΩ
出力インピーダンス 10Ω
ハイパスセクション ゲイン:+6dB
ノイズ:-115dBA
ローパスセクション ゲイン:-inf~+10dB(可変)
エクステンションレンジ:20Hz~70Hz(可変)
ノイズ:-110dBA
ミューティング オートマチックリレー
電源 AC100V
消費電力 12W
外形寸法 幅320x高さ70x奥行280mm
重量 3.0kg