Celestion SL-6
¥78,000(1台、1982年発売)
解説
レーザーコンピューターシステムによって設計されたスピーカーシステム。
レーザーコンピューターシステムは、セレッションのテクニカル・ディレクターであるグラハム・バンク氏によって1980年にアメリカ・オーディオエンジニアリング・ソサエティで発表されたスピーカー解析技術です。
この技術は極めて短時間内に微妙に振動するドライバーユニットの動きを立体的に画面に表示する事で音響再生上望ましくない原因の排除を図ったもので、ドライバーユニットだけでなくネットワークやエンクロージャーまで含めて全ての構成パーツを測定する事でスピーカーシステムの完成度を高めています。
低域には15cmシームレスコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板は素材にセレッション独自のノウハウによる特殊な化学材料を採用しており、ダストキャップの内ワンピースコーン構造となっています。また、エッジ部は分子結合によってコーンと緊密に結ばれており、センターからエッジまでシームレスな振動系を実現しています。
磁気回路にはフェライトマグネットを採用しています。
高域には3.5cmハードドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはメタルダイアフラムを採用しており、ボイスコイルをダイレクトにワインディングし、特殊なサスペンションで支持する事で優れた特性を得ています。また、ボイスコイルから発生する熱は振動板そのものがヒートシンクの役目を果たして発散するため、大型フェライトマグネットと合わせてユニット単体で140Wの大許容入力を実現しています。
各スピーカーユニットのフレームにはダイキャストフレームを採用しています。
ネットワーク部には4素子のみのシンプルな構成を採用しています。
エンクロージャーには密閉方式を採用しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:15cmコーン型 高域用:3.5cmドーム型 |
周波数特性 | 75Hz~20kHz ±3dB 75Hz -3dB 60Hz -6dB |
インピーダンス | 8Ω |
最大許容入力 | 200W |
出力音圧レベル | 82dB SPL/W/m |
クロスオーバー周波数 | 2.3kHz |
推奨アンプ出力 | 35~100WRMS |
内容積 | 12リットル |
外形寸法 | 幅200x高さ370x奥行255mm |
重量 | 7.7kg |