Celestion Ditton66
¥178,000(1台、1975年頃)
解説
ディットンシリーズの最高級スピーカーシステム。
低域には30cmコーン型ウーファーであるUL12を搭載しています。
このユニットには粘弾性の合成樹脂コーティングが施されたファイバーコーンを採用することで高い剛性を確保しており、エッジにはネオプレン製ロールエッジを使用しています。
また、低域にはABRと呼ばれるセレッション独特の30cmパッシブラジエーターを組み合わせています。
このユニットの振動板は軽量で剛性の高い合成樹脂製の特殊二重構造となっており、ネオプレンのダブルロールサスペンションによって保持されています。
動作質量は精密に設計されており、ウーファーとチューニングしています。また、一般的なドロンコーンではウーファーのfo以下では逆位相となって急激に低音出力が低下するのに対し、ABRは常にウーファーと同位相で振動するため、fo以下の低音域まで再生が可能です。
中域には5cmソフトドーム型スコーカーであるMD500を搭載しています。
高域には2.5cmドーム型ツィーターであるHF2000を搭載しています。
このユニットはBBCのモニタースピーカーにも使用されました。
ネットワーク部には空芯コイルを使用しており、回路でのロスと歪を防いでいます。
エンクロージャーの仕上げにはウォルナットとチークの2種類のバリエーションがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・パッシブラジエーター方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:30cmコーン型(UL12) 中域用:5cmドーム型(MD500) 高域用:2.5cmドーム型(HF2000) パッシブラジエーター:30cm平面型(ABR) |
周波数特性 | 16Hz~40kHz |
インピーダンス | 4Ω~8Ω |
最大入力 | 80W(DIN) |
出力音圧レベル | 96dB/10W/m |
クロスオーバー周波数 | 500Hz、5kHz |
推奨アンプ出力 | 30W~70W |
外形寸法 | 幅380x高さ1,000x奥行290mm |
重量 | 30kg |