CEC STP-66
価格不明(1960年代後半頃?)
解説
MM型カートリッジを採用したステレオレコードプレイヤー。
モーターには4極シンクロナスモーターを採用しています。モーターには給油パイプが付けられており、プレイヤーボード上の注油口から注油が可能です。
ピックアップ部にはスタティックバランスタイプを採用しています。カートリッジにはダイヤ針を使用したムービングマグネットカートリッジを採用しています。
カートリッジ交換による針圧の調整は、アーム後端のカウンターウェイトを左右に回転することで行います。
ピックアップの出力は、標準のピンプラグを有するシールドコードで取り出しています。
また、シールドコードとカートリッジの引出しリード線とは、プレイヤーボードに設けられた5ピンプラグとコンセントを使用して接続される構造となっています。
ピックアップを操作する時に誤ってレコード盤や、針先を損傷する事なくレバー操作でピックアップを上下させるエレベーション機構を採用しています。
速度切換機構を搭載しており、3スピードの切換えが可能です。
0位置では、連動されたスイッチによりモーターの電源がOFFとなり、同時にアイドラーがターンテーブル並びにモータープーリーから離脱する構造となっています。
ターンテーブルには30cmアルミターンテーブルを使用しており、ターンテーブルの上下ブレは±0.05mm以下となっています。
プレイヤーボードは厚さ1.6mmの鉄板を加工したものを採用しています。
輸送時の保護を目的として、木台がプレイヤーボードに固定されており、そのまま使用することも可能です。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
モーター | 4極シンクロナスモーター |
ターンテーブル | 30cm軽合金製、ゴムシート付、1.2kg |
回転数 | 33・1/3、45、78rpm |
ワウ | 0.2%以下 |
フラッター | 0.1%以下 |
S/N | -40dB |
ピックアップ | スタティックバランス型パイプアームタイプ |
カートリッジ | MM型 |
周波数特性 | 20Hz~21kHz ±2dB |
クロストーク | 20dB(1kHz) |
左右チャンネル偏差 | 1dB(1kHz) |
出力レベル | 約5mV(1kHz、50mm/s) |
インピーダンス | 2.4kΩ(1kHz) |
針圧 | 3g~4g |
針先 | 0.7milダイヤ針 |
負荷抵抗 | 100kΩ |
定格電圧 | 100V、50Hzまたは60Hz |
定格電力 | 26VA |
外形寸法 | 幅380x奥行305mm プレイヤーボード:上55mmx下80mm(木台を含まず) |
重量 | 3.8kg(木台を含まず) |
付属 | オイル 針圧計 実体取付図 |