CANTON ERGO 70
¥118,000(1台、1991年頃)
解説
従来のCTシリーズを継承しながら改良が図られたERGOシリーズのスピーカーシステム。
低域には16cmコーン型ウーファーを搭載し、中域には16cmコーン型スコーカーを搭載しています。
これらのユニットの振動板には新開発のグラファイト強化ポリプロピレン・コーンを採用しています。
高域には2.5cmハードドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板には航空宇宙学の分野で開発されたマンガン・アルミニウム・ダイアフラムを採用しており、さらに振動板とボビンを一体構造とすることで放熱効果を高め、優れたトランジェント特性とともに高耐入力を実現しています。
ネットワーク部は位相特性を重視した設計を採用しており、特定の周波数の位相が遅れる群遅延特性を大幅に改善しています。また、耐久性の優れた高音質パーツを採用することでネットワークによる音質劣化を低減しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
内部は密閉2ウェイ方式の上部とバスレフ方式の下部で構成されており、ツィーターをスコーカーとウーファーの間に配置することでよりクリアで自然な広がり感を得ています。
外観はフェルト張りのバッフル板とラウンドコーナーによって音の不要輻射を抑えつつインテリア性を高めています。
入力端子にはスクリュータイプの大型端子を採用しており、極太ケーブルへの対応を図っています。
仕上げはマホガニーとウォルナットの2種類のバリエーションがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式 ・トールボーイ型 |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型 中域用:16cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
出力音圧レベル | 86.7dB |
許容入力 | 90W(定格) 130W(最大) |
公称インピーダンス | 4Ω |
クロスオーバー周波数 | 300Hz、3.5kHz |
外形寸法 | 幅215x高さ900x奥行247mm |
重量 | 17kg |