
B&W DM5
¥43,000(1台、1977年頃)
解説
わずか19リットルのサイズで優れた低域再生を実現したモニタースピーカーシステム。
DM5はD5の後継機にあたるシステムで、当初は外観デザインだけを改良する目的でしたが、結果として殆ど全ての所を改良しています。また、開発にはDM6の開発で得られた設計プログラムを利用しています。
このスピーカーは小型スピーカーとしては約53Hzのシステムレゾナンスと約0.7のQを持っています。これは約4倍の容積を持つシステムと同じ程度とも言えるもので、ウーファーユニットの改良やエンクロージャーの容積をD5より若干増やしたことなどによるものです。
低域には15cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットには新しいサスペンション材を採用しています。
高域には2.0cmドーム型ツィーターを搭載しています。
このユニットはDM6に採用されているものと殆ど同じで、可聴帯域のオクターブ上まで周波数特性は伸びており、トランジェント特性も非常に優れたものとなっています。
ネットワーク部の第3バターワースフィルターには許容誤差の少ない厳選された部品を使用し、特にコンデンサーには全てポリエステル型を採用しています。
また、許容入力を上回る入力が加わった場合に保護する速断性ヒューズを搭載しています。
エンクロージャーには高密度ボードを使用しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:15cmコーン型(150/M5) 高域用:2.0cmドーム型(TW20) |
周波数特性 | 100Hz~20kHz ±5dB(1m軸上) |
システム最低共振周波数 | 53Hz |
システムQ | 0.75以下 |
能率 | 軸上1mにて95dBの音圧レベルを得るために6.8Wの入力が必要 (無響室、ピンクノイズ使用) |
最大許容入力 | 25W(2.0Aヒューズ内蔵) |
インピーダンス | 8Ω |
クロスオーバー周波数 | 4.5kHz |
外形寸法 | 幅277x高さ455x奥行241mm |
重量 | 9.5kg |
ウーファーユニットB&W 150/M5 | |
公称口径 | 150mm |
有効コーン径 | 140mm |
ボイスコイル径 | 25mm |
最低共振周波数 | 40Hz |
ツィーターユニットB&W TW20 | |
公称口径 | 20mm |
ボイスコイル径 | 19mm |
トータルムービングマス | 0.17g |