オーディオの足跡

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 解説 

801Fで得られた技術成果を継承したミニモニタースピーカー。

DM17ではツィーターをエンクロージャーのトップパネルにマウントしており、音像定位を乱す回折現象を防ぎ、ディスパージョンを大幅に改善しています。また、ツィーターとウーファーを同位相となるように配置し、これに対応してクロスオーバーネットワークで遅延補正を行うことで、音波を均一な球面波としてリスナーの耳に届くようにしています。

低域には15cmコーン型ウーファーを搭載しています。
コーンにはウーファーと同じダンプ処理を施したベクストレーン材を採用しています。ベクストレーン材は結晶性が大きく剛性も高いポリマー製で、低周波数帯域でも優れた音圧レベルを実現しています。
ウーファーのダイキャストフレーム前面はサテンクロームのヘアライン仕上げが採用されています。

高域には2.6cmドーム型ツィーターを搭載しています。
ダイアフラムはポリエステル繊維を編み上げたもので、課長帯域外まで素直な特性を得ています。また、強力なマグネットを採用することで体積をぎりぎりまで小さくしています。

クロスオーバーネットワークは801Fの開発段階で確立された数値最適化設計の技法を導入して設計されています。
この技法ではコンピューターによるシミュレーションによって理想的な回路定数を割り出し、さらに厳選されたパーツを用いて高精度化を図っています。

保護回路としてB&W独自の電子回路構成によるAPOC(Audio Powered Overload Circuit)システムを内蔵しています。
このAPOCシステムは各ユニットのボイスコイルに加えられる電圧を読み取り、限界を超えるとリレーを働かせて入力信号をカットします。これによりオーバーロードによる熱破損を未然に防いでいます。
APOCシステム動作中はB&Wロゴ横にあるアカイLEDが点灯し、オーバーロード状態が過ぎると自動復帰します。

エンクロージャーには密閉方式を採用しています。
板材は12mm厚の高密度パーチクルボードと6mmのビチェーメン・パッドの2層構造に、19mm厚のフロントバッフルアッセンブリーを組み込んだ設計となっています。
また、ウーファーユニットはゴムガスケットによってエンクロージャーからアイソレートし、振動の伝搬を低減することでエンクロージャーの共振によるカラーレーションを抑えています。

ブラックとウォルナットの2色のカラーバリエーションがありました。

コンピューターによる計測で特性差が±0.5dB以内のドライバーユニットを選別してワンペアとしてアッセンブルしています。
また、1台1台に測定データが付属していました。

別売りオプションとしてスピーカースタンドがありました。
DM17は、専用スタンドにマウントした状態でトゥイーターに対して縦方向10゜のリスニングエリアで聴く時にアキュレイトなパフォーマンスを示すよう設計されています。

機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:15cmコーン型
高域用:2.6cmドーム型
周波数特性 85Hz~20kHz ±2dB(2m、正面、フリーフィールド)
インピーダンス
出力音圧レベル 85dB/W/m(300Hz)
許容入力 出力15W以上のアンプに適合
過負荷保護回路 APOC(Audio Powered Overload Circuit)
クロスオーバー周波数 3kHz
外形寸法 幅220x高さ399x奥行270mm
重量 9.6kg
別売 スピーカースタンド ST17(¥18,500)