B&W CDM1NT
¥120,000(2台1組、2000年11月発売)
解説
CDM SEシリーズの後継にあたるCDM NTシリーズのブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には16.5cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットの振動板にはケブラーコーンを採用することでコーンに発生する定在波の低減を図っており、さらにセンターキャップ部に弾丸型フェイジングプラグを装備することで中高域の拡散性を改善することでドライブユニット間のつながりをより滑らかにしています。
また、磁気回路には銅シースを加えています。
高域には2.5cmメタルドーム型ツィーターを搭載しています。
このユニットはノーチラス800シリーズに採用されたチューブローディングツィーターとなっており、ダイアフラムの後ろからの不要な音の放射を効果的に吸収することでより質の高い高域再生を可能にしています。
ネットワーク部はウーファー用とツィーター用フィルターを別々の基板に分けることで各回路間の相互干渉を排除しています。
また、回路素子には空芯チョークコイルとポリプロピレンフィルムコンデンサーを採用しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
CDM NTシリーズでは上部が傾斜したデザインを採用することでツィーターの露出度を高めており、音の拡がりと開放感を高めています。さらにウーファーとのタイムアライメントを揃えることでトータルでのシステムパフォーマンスを向上させています。
バスレフポートには開口部に多数の小さな窪みがあるものを採用しています。この窪みはゴルフボールの表面と同じような働きをしており、流体力学的に研究された形状と相まってポート内の気流の乱れを改善しています。
外観には天然突板仕上げが施されており、ブラックアッシュ、レッドチェリー、チェリーの3種類のバリエーションがありました。
別売りオプションとして専用のスピーカースタンドFS-CDMがありました。
このスタンドは脚部に珪砂を入れることができ、充填することで安定度とダンピングが増すこと音質改善が可能です。
カラーはブラックとシルバーの2色のバリエーションがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:16.5cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 48Hz~30kHz -6dB |
再生周波数レスポンス | 60Hz~25kHz ±3dB |
公称インピーダンス | 8Ω(最小4.6Ω) |
感度 | 88dB/2.83V/m |
クロスオーバー周波数 | 4kHz |
パワーハンドリング(適合アンプ出力) | 50W~120W(8Ω時) |
外形寸法 | 幅220x高さ393x奥行290mm |
重量 | 9.5kg |
別売:スピーカースタンド FS-CDM(2台1組、¥40,000) | |
外形寸法 | 幅245x高さ602x奥行300mm |
重量 | 9.2kg |