BSR 810X
キャビネット付き:¥69,800(1970年代前半頃)
本体のみ:¥49,800(1970年代前半頃)
解説
BSRの技術陣が総力をあげて開発したHi-Fiチェンジャー。
アルミダイカスト製ターンテーブルを採用しています。
駆動方式にはアイドラードライブ方式を採用しています。
8個のカムを用いた回転機構を採用しており、従来のオートチェンジャーにありがちな雑音を追放し、正確で静かな動作を実現しています。また、駆動モーターにはセミ分割巻きのシンクロナスモーターを採用しています。
カートリッジにはシュアー社のM91EDを採用しています。
シェル交換はスライド方式となっています。
ノイズフィルターやミューティング機構を搭載しており、電気的雑音をシャットアウトしています。
±3%のスピード調整機構を搭載しています。スピード確認用のストロボディスクを搭載しています。
アンチスケート機構に特別のキュークラッチを装備しており、オイルダンプキューイングレバー操作によってアームは元の位置に正確に降下します。
トーンアームは4つのボールベアリングによるジンバルで支えており、摩擦抵抗はほとんどゼロに抑えられています。
オートマチックプレイ用にアンブレラ型スピンドル、マニュアルプレイ用にターンテーブルと一緒に回転するスタブ・スピンドルを搭載しており、レコード盤の中心穴が傷つくのを防いでいます。
操作部はオールプッシュボタン方式を採用しています。
キャビネットには2種類のバリエーションがあったようです。
ページ下部に掲載したキャビネットは前面にアクセサリー入れが設けられていました。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
モーター | 4極シンクロナスモーター |
駆動方式 | アイドラードライブ |
ワウ | 0.06%以下 |
フラッター | 0.03%以下 |
ターンテーブル | 30cmアルミダイカスト製、3.1kg |
ドライブ方式 | 連動カムシステム |
SN比 | 55dB以上(DIN455544) |
回転数 | 33・1/3、45、78rpm |
アームタイプ | コンセントリックジンバルマウント |
アームレゾナンス | 7Hz |
最少トラッキングフォース | 1/4g |
針圧調整範囲 | 0~4g |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 8W |
外形寸法 | 幅585x高さ380x奥行220mm(上写真キャビネット) 幅427x高さ385x奥行220mm(下写真キャビネット) |
重量 | 10kg |
付属 | オートチェンジャー用スピンドル、マニュアル用スピンドル ストロボディスク(50または60Hz) 針ブラシ オーバハング(ロケーティング)ゲージ オーバーハング・アダプター・ブラケット ケーブル EPアダプター |